投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

DEATH
【SF その他小説】

DEATHの最初へ DEATH 7 DEATH 9 DEATHの最後へ

第三部 能力の代償-2

「だからね、超能力が使えるの…。その能力であいつの頭をぶち抜いて殺した…。」
「超能力…?」
真十は動揺する。
「嘘…ホントに…?」
「うん…。信じられないだろうけど…ホントの事なの…。」
「それでさっきの奴を…殺した…?」
「うん…。」
「そ…うなんだ…。」
「頭が痛くなったのもそのせい…。能力を使い過ぎたから…。」
「使い過ぎって…、そんなに能力使ったの?」
「初めに奴等の金属バットをへし折ったのもあたし、それに大室を吹き飛ばしたのもあたし…。」
「そう…なんだ…。」
「それ…怖いと思うけど、誰にも言わないで…。お願い…。」
「あっ、うん…。それは分かってる。」
「けど分かって、さっきのは正当防衛…。絶対に好んでした事じゃない…。」
「うん分かってるよ…。」
そして神奈は指差して言い出す。
「そこ曲がって…。」
「お、おう…。」
「これ…誰にも今まで言った事無いの…。だから絶対に秘密にして…。」
「ああ。けどさっきの奴等、何で綾原の事狙ってたの?」
「多分、誰かに頼まれたんだと思う…。」
「誰か?」
「うん、あたしを殺そうとしている奴等。誰かまではわかんないけどね…。」
「何で狙われてんの?前にもこんな事あったのか?」
「嫌、今日が初めて…。何で狙われてんのかもわかんないけど、多分この能力のせいだと思う…。」
「何かあんまわかんねえけど、とにかくそう言うのって警察とかに言った方が…。」
「警察なんて役に立たない。超能力なんか信じる訳ないし、あたしはもう人をその能力で殺してしまったから言えない…。」
「そっか…。」
「着いた…。」
突然神奈は止まり、言う。
「え?」
「あたしの家…。」
神奈は家を指差して言う。
その先にはボロボロの落書きだらけの家があった。
真十は驚く。
「あれが…綾原の家…?」
「うん…。ちょっと汚いけどせっかく来てくれたんだし、上がって。」
「お、おう。」
真十は彼女の家の予想以上の家のボロさに圧倒される。
(これホントが綾原の家のなのか?めっちゃボロいじゃん…。それに何か落書きされまくってるし…。)
神奈は汚れた扉を開ける。
その先にはほこりが立ち込める玄関が待っていた。
真十は思う。
(うっげー、何でこんなんだーこの子、掃除してんのか?)
「ごめんね汚いけど…。」
「嫌、そんな事ねえよ…。何かテレビでもっと汚いとことか一杯あるし…。」
「無理しなくて良いよ…。」
神奈は少し笑う。
「だいぶん元気になった見たいだけど…。大丈夫なの?」
「うん。まだ走ったりは出来ないと思うけど。」
「そっか良かった。」
少しずつ家の奥に入って行く。
しかし汚さは玄関と変わらなかった。
神奈は自分の部屋に真十を案内する。
「ここがあたしの部屋…。」
彼女の部屋は床も汚れていて、地べたに敷かれている布団も薄汚れていた。
その他に勉強机があり、ストーブや壊れ気味のテレビがあった。
「適当に座って。何か持って来るから。」
真十は布団の上に座って言う。
「けどまだあんま動かない方が…。」
「大丈夫…1時間もあれば結構元通りになるから…。今の状態でもコーヒー入れる位は出来るから…。」
「あ〜せっかくで悪いんだけど、俺コーヒー無理なんだ…。」
「え?コーヒー飲めないの?」
「え、あーまあな…。」
神奈は笑う。
「そうなんだ、あんたって結構幼稚だね。」
「うるせー。」
真十は突っ込む。
「じゃまあちょうどリンゴジュースあるから入れて来るね。」
「お、おう、サンキューな。」
神奈は部屋を出て、食卓に向かう。
真十は部屋を見渡して思う。
(しっかし女の子の家に入ったの、初めてだけど…。こんなきたねえとこに入ったのも初めてだな〜。ま別に良いけど。)
自分の座っている神奈の布団を見て思う。
(綾原…この布団で寝てんのだよな…。)
そこに神奈がリンゴジュースとコーヒーを持って現れる。
そして神奈は真十にリンゴジュースを手渡す。
「ハイ。」
「サンキュー。」
神奈は座る。
真十はそれを飲み、問う。
「なあ体調はどうなんだよ?」
「さっきから15分以上経ってるから、平気だよ。さっきはありがとね。」
そう言うと神奈はコーヒーを飲む。
「嫌、別に全然良いって。」
そう言うと真十はもう一口リンゴジュースを飲む。
神奈は言う。
「ごめんね、何もなくて…。あたしゲームとか無いの…。あるのは携帯位で…。」
「あ〜良いって、そんなに気ぃ使わんなくて良いって。」
真十は問う。
「それよりお母さんとかいねえの?」
神奈は少し黙り込む。
「あれ?どうしたの…?」
すると神奈は言う。
「あたし一人暮らしなの。」
「あ〜そうなんだー。」
(ここに一人暮らしか…ちょっとキツイかも…。
でもお金がねえのかな…。それならしゃあねえよな…。)
真十は言う。
「てーか、一人暮らしって大変だなー。バイトとかしてんの?」
「あっうん、まあね。してるよ。ラーメン屋で働いてる…。」
「へーもう働いてんだ。」
「うん、中三の頃からこっそりとね。」
「中学どこだった?俺は澄中。」
「北浜中学校…。」
「へーやっぱり。てかあそこめちゃ柄悪りいんだろ、頑張ったな。」
「うん、全然平気だったよ。」
「ふーん…。てかさっきの時期にニュースとかで流れるんじゃね?」
「うん、多分ね。」
「どうすんの?やっぱ指紋とか…。」
「そん時は一度は絡まれたけど、直ぐに逃げたって通せる。それに大室の死因は物理的には不可能事だから…。あたしがやったとはばれない。」
真十は不安に感じる。
神奈は言う。
「でもあんなは何も悪い事してないんだし、最悪な状況になってもあたしが庇って上げるから。」
「え?」
「神崎は何も関係無いってね。」


DEATHの最初へ DEATH 7 DEATH 9 DEATHの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前