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ようこそ花咲女子寮へ
【ラブコメ 官能小説】

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和也が求めるなら何だってするぞ?-8

「はぁ…… すごい………… 震えが…… んっ…… 止まらない…………」

ビクビクと小刻みに体を震わせながら、ギュッと僕の背中を抱きしめる秋子さん。
頬を紅潮させたまま、少し嬉しそうにはにかんでいるその姿に、
思わず僕もまた照れ笑いしてしまった。

「えっとティッシュは…………」

ゆっくりと腰を引き、秋子さんからその身を離すと、
僕は枕元にあるティッシュを手に取り後始末にかかる。

「い、いいっ それは自分でするか…… らっ…………」

制止する秋子さんの言葉など聞く耳持たず、
僕はその手でゆっくりと濡れた股間をまさぐった。

「いつにも増して…… んっ…… 量が多いな…………」
「あはは、溜まってたからかな?」
「ちゃんと………… 私を想ってイけたのか?」
「ま、まだそんな意地悪言うんですか? 勘弁してくださいよ…………」

ベッドに背をつけ息を整える僕の胸元で、頬ずりしながら意地悪く笑っているも、

「なぁ和也? 我慢と言うのはそれを知っているからこそ出来る事なんだぞ?」
「…………え?」

ふと僕の顔を覗き込んでは意味深な事を呟く秋子さん。

「知っているからこそ………… 出来ること?」
「そうだ………… だって知らなければ我慢する事なんて出来ないだろう?」

至極当たり前の事だが、なんだかその言葉に妙なひっかかりを感じる僕。

「例えば…… そうだな………… 例えば君は童貞の時…………
 『SEXするのを我慢していた』なんて言えるのか?」
「あ、そうか、したくても出来ないんだからそれは我慢じゃない…………」
「そうだな………… 人は経験する事によってはじめて得るものがあり、
 その甘味に溺れる事を恐れるがゆえに我慢をする生きものなのさ…………」

甘味に溺れる事を恐れるがゆえに我慢する───確かに言い得て妙かも知れない。
だってそもそもが、損も得も無ければ我慢なんてする必要は無いのだ。
損、すなわちこの場合のそれは自分自身の堕落であり、
我慢するのは堕落する己を恐れるがゆえのことだと言う事だろうか。


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