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〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉
【鬼畜 官能小説】

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〈冷笑〉-9

『会わせたい人がいるんだ。きっと瑠璃子さんも喜んでくれると思うよ』

「……会わせたい…人?」


思わせ振りな表情と声に、瑠璃子は車が停まると直ぐに飛び降りて貨物船を眺めていた。


(会わせたい人……麻里子お姉さん?もしかして美津紀も?)


嬉しそうとも泣き出しそうとも取れる表情に変わり、瑠璃子は八代に手を握られたまま貨物船へと歩みを進めた。

間近で見る船は想像以上に巨大で、高く伸びるタラップは空までも続いているよう。
八代に押されるがままに瑠璃子はタラップを上り、甲板に立った。

甲板に立つとさすがに海風は強く、カールの掛かった髪をパタパタとはためかせる。
瑠璃子は両手で髪を押さえ、八代の指し示す艦橋の横の扉へと向かった。



『さ、階段を下りた先の部屋だ。君を“待って”いるんだよ』


君を待っている……その言葉に瑠璃子は駆けだし、階段から伸びる通路の先にある、あの部屋へと飛び込んでいった。


「……ッ!?」


そこは、瑠璃子の期待とはあまりにも掛け離れた空間だった……小さな檻には男女がそれぞれに収められ、その周りには見るからに異常な集団が犇めいている……目の前の光景が理解出来ないで立ち尽くす瑠璃子の腕が、背後から誰かに掴まれた……その腕は捻られ、聞き覚えのある声が耳元で聞こえた……。


『あの男達が、麻里子や美津紀を拉致したんだ……』

(!!!!)


後ろを振り向くと、そこには八代の笑顔があった……それは今まで見た事のない禍禍しい笑顔……あの恐持ての顔が、ここまで崩れるとは思えないくらいに醜く歪んでいた……握られた手首を振り払おうと身体を捻り、八代を真正面に捉えても手首は掴まれたまま……それは掌ではなく枷だった……。


「や…八代さん…?貴方……貴方は……?」


瑠璃子には、目の前の光景どころか八代までも理解の範疇を超えていた。
姉達の拉致を実行した犯罪者を目の前にしながら、全く逮捕しようともせず、それどころか自分に拘束具を嵌めて不気味な笑みを浮かべている。
もう瑠璃子には、何が何なのか分からなくなってしまっていた。







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