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生徒会!!!
【学園物 官能小説】

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生徒会合宿(後編)-1

   ***


二日目の早朝。
前田と会長がまた寝ていたので、起こさないように静かに貸しテントから出ると、ちょうど先輩も女子側の貸しテントから出てきたところだった。
「あ、おは」
挨拶し終えるよりも早く、ばっ!と先輩はすぐに貸しテントの中に引き返していく。
もしかして昨日俺たちの帰りが遅かったから、変な誤解をして怒っているのかもしれないな。ん?誤解……ではないのか。
「このままじゃダメ、だよな……」
自分勝手な最低野郎だけど、二人と関係を持ってしまったことは伝えるべきだよな。
「先輩、入りますね」
「えっ!?」
俺は返事も待たずに女子テントに入る。
するとさっき一瞬見た時はジャージ姿だった先輩は、下着……ではなく黒いビキニの水着姿になっていた。
「あっ」
どうしても視線は胸の谷間にいってしまう。
「は、話があるわ!」
先輩はTシャツでビキニを隠してから、俺に中に入るよう促してきた。杏ちゃんと楓はまだ眠っている。昨日の――Hの――疲れが溜まっていたんだろう。
「閉めて」
言われてテントの出入口を塞ぐ。
「大神くんは、誰が本命なの?」
「えっ」
「この三人の中で、誰が一番好きなのかって訊いてるのよ」
先輩の顔は真剣だった。だったら真剣に返すのが礼儀だ。
「先輩です」
「っ!なら、ならどうして二人と、…っち、したのよ」
「はい?」
よく聞こえなかった。朝早いし杏ちゃんたちも眠ってるから仕方ないけど、もう少し聞こえるように話してほしい。
「……おしまい」
「えっと、何がです?」
「偽物の恋人ごっこ」
「えぇ!?」
思わず大声を出してしまい、慌てて口を閉じる。
「期待させるだけさせて、卑怯だよ……最低だよ……」
「……先輩、もしかして……」
俺が二人とHしたこと、知っているのか?杏ちゃんか楓のどちらか、あるいは二人ともが先輩に話したってこと、だよな……。
「ごめんなさい」
俺は土下座した。許してくれなくても、俺のエゴでも、謝っておきたかった。
「謝っても、手遅れだよ……大神くん、楓ちゃんに告白したんでしょ?」
「……は?」
俺が楓に告白?そんなことをした記憶は一切ない。


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