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生徒会!!!
【学園物 官能小説】

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秘密と偽物-1

   ***


アニメのDVDを持ち帰ったその日の夜。
「いけね」
晩飯も風呂も歯磨きも終え寝る前に明日の支度をしていた俺は、橘にメールしていないことに気付いた。
『デビルビーツってアニメ知ってるか?』
すぐに返信はやってきた。
『愚問だな。我がデビルの名を冠する者を知らぬわけがないだろう』
あいつは何キャラなんだ?なんでもいいけど。
『生徒会室にデビルビーツのDVD忘れてっただろ。預かっといてやる』
『悔しいが我はデビルビーツのDVDは持っておらぬ。BDなら持っているがな』
なんでBD持ってるのに悔しいんだ?よくわからん。
それより今一度、持ち帰ったのがDVDなのかBDなのか確認しておくか。
「……やっぱDVDだよな」
俺はDVDとか買ったり借りたりしないほうだが、さすがにDVDかBDの違いぐらいはわかる。表記されてるからな。
「翔太、お客さんよ。開けるわよ」
俺の返事を待たずに母さんは勝手に部屋の扉を開く。
橘に『了解』と返して顔をあげると、そこには――銀河先輩が制服姿で立っていた。
「…………」
「こ、こんばんは、大神くん。その、玄関でいいって言ったんだけど、お母さんに遠慮しないでとか言われて……」

俺の、

  部屋に、

     先輩がいる。

落ち着けこれは夢だ。そうだそうに違いない。夜の十時ですよ?こんな時間に先輩が訪ねてくるわけないじゃないか。しかも制服で。
「「…………」」
部屋の入口で立ち尽くす先輩と、ベッドを壁にして座っている俺。
視線を交差させ、どちらともなく視線をそらす。
「……座ってもいいかな?」
先輩に切り出され、ベッドに座るように促し、俺は先輩のほうを見ないように立ち上がった。
「その、ご用件は?」
「実は……あっ」
その声に何かあったのか振り返り先輩の視線を追うと、そこにはデビルビーツのDVDが置いてあった。片付けるの忘れてた。
「これ、生徒会室にあったんだよね……?」
DVDを手に持ち、そう訊ねてくる先輩。
「そうですけど、よく知ってますね」
「これ……だよね」
小声でぼそぼそ呟く先輩。
「なんです?」
「だ、だからこれ、私のなの!」
「え、先輩の?よかった誰の物かわからなくて困ってたんですよー。あはは……えぇぇぇぇぇぇ!?」
「遅いって」


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