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ようこそ花咲女子寮へ
【ラブコメ 官能小説】

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もっといっぱい見て欲しいの-4

遅ればせながら、僕の名前は遠藤和也───十九歳。
この世に生を授かると同時に母を失い、
男手ひとつで育ててくれた父もまた二年前に不慮の事故で突然の他界。
文字通り天涯孤独の身となり途方に暮れていた僕に手を差し伸べてくれたのが、
秋子さんこと望月秋子───父の助手をしていたという若き発達心理学者だ。

当時の秋子さんはまだ大学を卒業したばかりで、
どうしてそんな若い女性が僕の後見人なのかと不思議に思ったものだが、
聞くところによると秋子さんもまた早くから両親を亡くしており、
どこか似た境遇の僕を捨て置けなかったとかなんとか…………。

ちなみに秋子さんは、若くして世界的にも名の知れたその道の権威であり、
学生時代から性に悩む数多くの若者に助言を与えながら、
昨年、女性専門の性心理カウンセラーとして念願の独立開業を果たした。
そんな偉業を成し遂げた女性に育てられたのだから、なかば必然とも言えるが、
気がつけば僕は秋子さん監視下のもと、その助手をする傍ら、
現在、ここ『咲花女子寮』の管理人兼専属カウンセラーを任されている。

「…………遠藤くん? ねぇ、遠藤くんってばぁ?」
「あ、はいっ ごめんなさい、どうかしましたか?」
「んっ…… ひとりにしないで? もっと…… ちゃんと私を見てて?」

ちなみにここ咲花女子寮には、現在、四人の寮生が住んでいる。
そこに管理人である僕と秋子さんの二人、つまり六人で共同生活を行っているのだ。

「大丈夫…… ちゃんと見てますよ?」
「んっ…… もっと………… もっと近くでよく見て欲しいの…………」

まあ、女子寮と言えば聞こえはいいかもしれないが、それはあくまで表向きの話。
性心理カウンセラーである秋子さん所有のここ咲花女子寮は、
クランケ、つまりはカウンセリングを受けた患者のなかでも
特に重度の性心理障害を持つ女性のためにある特別治療棟とも言える場所。

「下着………… いっぱい濡れちゃったね?」
「やっ…… だ、だってすごく気持ちが…… んっ…… いいんだもんっ……」
「透けちゃって…… くっきりと形が浮き出ちゃってるよ?」
「んんっ…… 恥ずかしいっ………… でもっ…… ゆ、指が止まらないの……」

この積木雪菜もまた、性心理障害を持つ女性のひとりだ。
トラウマにより異性と関係を持つ事に極度の恐れを感じながらも、
その反動から抑制された性欲が極度に過剰分泌、
ついには自慰行為依存症となってしまい、
リハビリも兼ね昨年末からこの寮で過ごす事となった。


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