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魔眼王子と飛竜の姫騎士
【ファンタジー 官能小説】

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27 断罪の要求-3


 ***

 この日。一番の災厄は、ジェラッド王都の人間たちだ。
 結界を張り続けるユハの元へ、矢継ぎ早に報告が飛んでくる。

「ヨランめ!恥知らずな裏切り者!!」

「飛竜たちの塗料は落としましたが、まだ起き上がれません。さらにドラバーグ兄妹もなしでは……」

 口々にうろたえる将軍たちに、、ユハの厳しい叱責が飛ぶ。

「甘えるな!!ここは飛竜公国に非ず、ジェラッド王国!竜騎士団なしでは勝てぬなど、泣き言は許さん!!」

 マウリの魔法具によって、自国の惨劇が最大限利用されようとしているのに、ユハも気付いていた。

「あの男はジェラッド国を壊滅させ、功と力をストシェーダ民に見せつける事で、王位を手に入れようとしている」

「な……」

 息を飲む将軍達の背骨へ、常の愛くるしい仮面をかなぐり捨てた厳しい王者は、鉄槌を叩き込む。

「裏切りも先手を取るのも、戦の常道だ!!敵を粉砕し民を守り抜く事だけに専念せよ!!」

 それ以上、ユハが演説をする必要はなかった。
 すっかり表情を引き締めた将軍達は、壮年の軍師に指示を出され、部下たちを率いて持ち場へ急ぐ。

「陛下……キーラさまの行方も捜しておりますが……」

 側近の一人が、おずおずと話しかけた。

「……ああ。無事だといいが」

 ユハの額に、また一筋汗が滴る。
 結界張りの苦労とは違う汗だった。
 


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