ばいばい・・・-1
桜が散っていく頃・・・。
私、橘内梓奈は今日・・・上野中学校を卒業しました。
今、みんなで教室に残って、最後の思い出作りをしているところ。
みんな、泣いてるけど私は・・・それ以上に泣いていた。
だって、みんなと会えなくなるんだよ?
高校も別々になって・・・。
それに―――
梓奈の目線の先には・・・綱紀。
そう、綱紀と梓奈はそれぞれ別の高校に行くことになった。
それは、頭のいい悪いではない。
綱紀と私が付き合っていることがばれたとき
一部の同じクラスの女子から、いじめを受けていた。
その子たちは、綱紀のことが好きな人だった。