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幼なじみ
【幼馴染 恋愛小説】

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月見-1

花子:昨日はデェト誘ってくれたのにごめんね

太郎:仕方無いよ

花子:でもお月様を一緒に見ようなんて、太郎って結構サランラップね

太郎:ロマンチック!全然違うだろ!

花子:中秋の名月だっけ?月に興味あったの?

太郎:興味というか…まぁ、日本人だからかな

花子:私の満月には興味無い?

太郎:ロマンの欠片も無いなお前

花子:パイパン好きか

太郎:人をロリータ扱いしないでもらおうか

花子:江戸時代の遊里とお月見には密接な関係があったと言われます

太郎:ほう

花子:八月の十五夜、九月の十三夜の二回、両方のお月見をしないと縁起が悪いとされて、片月しか見てない客は遊女から嫌われたようです

太郎:物知りだね

花子:Wikipedia

太郎:まぁ…ちゃんと調べた事は評価しよう

花子:縁起担ぎと言っても実際は二度目も通ってもらう為の商業的戦略があったんだろうね

太郎:ロマン無いなぁ

花子:愛人

太郎:それはラ・マン

花子:愛人って日本では不倫相手を指すけど、中国では恋人のことらしいよ

太郎:そうなんだ

花子:我的愛人(ウォダアイレン)

太郎:何それ!?

花子:北京語

太郎:すげえ!

花子:私の旦那様って意味よ

太郎:…ふぅん

花子:顔赤い

太郎:うっせ!

花子:お月様といったらかぐや姫よね

太郎:ああ、竹取物語

花子:お月様を眺めるかぐや姫を翁が注意する場面があって、昔は月見を忌む思想もあったと言われてる

太郎:それはなんか…良いね

花子:サロンシップ?

太郎:ロマンチック!もう!お前台無しだよ!

花子:今日も…

太郎:ん?

花子:お月様丸いね

太郎:昨日の今日だからな

花子:綺麗

太郎:うん

花子:うぐっ!

太郎:どした?

花子:…が、うげ

太郎:え?なに!?

花子:に…逃げ…て

太郎:何それ?ネタ!?

花子:早く!…じゃないと私…わた…ぐがぁっ!(ビリビリ)

太郎:花子!?何で服破いてんの!?

花子:ぐるる…

太郎:わ…あわわ…

花子:ふっふっふ!久しぶりの雄だわ!私は満月を見ると変身する狼女よ!

太郎:な、なにぃ!?

花子:ぐるる…大人しくちん○出せ

太郎:いつも通りじゃねぇか(バシッ)

花子:痛っ…もう!!

太郎:お前のせいで月見が台無しだよ

花子:月に代わってお仕置きよ♪

太郎:思考回路がショート寸前だから今すぐ帰った方がいいよ




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