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ある休日の昼下がりの一日
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ある休日の昼下がりの一日-1

「うくっ……ぷぅ…………ちょっとやめましょうよ」
ある日の昼下がりバカの寝言がまた聞こえる。
なにを勘違いしているのか知らないけれど思いのほか気持ちよさそうだ。
せっかくの休みだから寝かせてやればいいのだがそんなに僕は人想いじゃない。
だから舐め続ける。思い切り舐め続ける。ちょっと甘噛みしてやる。
「うぅ…野田さん、やめた方が………うへへ……」
変態だと思われる笑い方までして夢を見るなんてどうかしてる。野田さんって誰?
本気になってきた。だから頭突き。
「あ…痛て……」
「………………………………」
長い沈黙の後。
「けっ夢かよ」
とボソッ。
許せない、だから喉をゴロゴロ鳴らす。フーフー言ってるかもしれない。
「OK、OK。散歩ね散歩」
分かればよろしいと僕はパッパと玄関の方に歩いていく。
行くぞ英明。

………なかなか来ない、奥の方で着替えているのかがさがさ音がする。着替えているんだったらなんて僕は多めに見てあげない。女の子を待たせるなんて最低だぞ。だから鳴き声を数回。
するとすぐに走ってきて
「分かった分かった」
と英明は僕の頭をなでてくれた。しょうがないのでこれで許してやる。
玄関のドアがひらき僕は英明と一緒に外に出た。
今日は快晴、気温の方もいい春先。
気持ちがいいので自然とテンポが速くなる。
「にしてもね〜、お前って猫のくせに散歩好きってな」
苦笑いを浮かべて話しかけてくる英明を見て僕はいいじゃんと一言。
まぁ英明にはニャ〜にしか聞こえてないだろうけど。
「まぁお前の勝手か」
勝手に納得して英明はいつもの公園にノロノロ歩いていく。
一人で行くこともないけど何しろ今日は気持ちがいいのでペースを合わせていく。すると英明はかがんで頭をまたなでてくれた。
天気のいい日にはいいことがいっぱいあるに違いない。

公園につくと英明は大きな木の下にあるベンチに座り込んでボンヤリし始めた。別に僕は犬じゃないから遊んで欲しい訳じゃない。だけどちょっと隣に座って英明を観察した。
「ん?遊んで欲しいか?本当犬だな」
僕の視線に気づいた英明はそんなことを言った。異常に腹が立つ。だから天罰ドングリの刑。
僕はスタスタ木に登りドングリを英明の頭の上に落とす、落とす、落とす。
三つくらいヒットしたところで英明がこのやろうと言わんばかりにベンチから立ち上がりドングリを投げ返してきた。
僕も負けじと反撃する。

そんなこんなである日の休日は過ぎていった。
また明日から長い留守番が始まる。
英明を待っている時間。
多分鳥をみてゆっとりとした時間を過ごすんだろうな。
でもやっぱり英明がいなければ一日が物足りないよ……。
だって僕は英明が好きだから。
休日、祝日早く来い!!


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