第一章-2
目が覚めた。まだ眠い。
今は…7時30分。沙希によると両親は夕方まで帰ってこないらしい。
「沙希ー。起きてー。」
声をかけても起きない。初めて泊まりにきたときに知った。
沙希は朝が弱いらしい。
「沙希ちゃーん。もう朝ですよー。おーい。」
はぁ。しょうがない。最終手段。
「沙希。もう十時だよ!今日学校だよ!遅刻だよ!」
バサッ
「遅刻!?やばい!」
あ、起きた。起きたけど、こうなると沙希は制服を着て玄関まで行かないと気づかない。
それを見ているのもいいけど、今日はお腹すいた。
「沙希。ストープ!!」
「えっ!真央遅刻しちゃうよ!」
「ごめん。今7時30分。お腹すいたよー。ご飯ー!」
「また、そーやって起こしたな!?もーやめてよー。」
「沙希ー。ご飯ー。」
「もぉー。わかりましたー。」
よしよし。成功。朝ごはんは、沙希の手作り!
おっちょこちょいでも、沙希は料理が上手い。
明日は、月曜日。学校だし、今日のうちにいっぱいあそぼー!
こうして、藍田宅お泊りは終了した。