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続・天狗屋物語
【SM 官能小説】

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続・天狗屋物語(後編)-1

「天狗屋」バーゲンセールの派手な看板を店の外に掲げていたら、思ったより売れ行きはいい。
ネット販売も何とかうまくいっているが、やっぱり実物を見たいという客は多い。最近、店の
入り口を明るい雰囲気にしたことで女性客が増えたのはいいが、黄色い声で明るくはしゃぎな
がらSMグッズを手に取る若いおねえちゃんたちは、勘弁して欲しいぜ…。

それにしても昨夜のオレは失態だった…。

ハルミおばさんとふたりで高級ウイスキーを飲んでいたとき、おばさんがバッグの中から突然
差し出した一枚の写真…赤いドレスに身を包んだ女性とハルミおばさんが肩を寄せ合うように
並んで座った姿が写っていた。どこかの飲み屋で撮ったツーショットの写真らしかった。

あいつだった…赤いドレスを着た女は…いや、男は紛れもなくケイスケだったのだ。

「おばさん…こいつって、オカマだろう…」
オレがケイスケと同級生だったことを話すと、おばさんは何を勘違いしたのか、オレとケイス
ケが高校時代に恋人同士だったのか…なんて、トンデモナイ詮索をするので、オレは即座に
否定した。

以前、ケイスケは、ハルミおばさんのお気に入りのオカマだったらしく、相当入れ込んでいた
みたいだ。まさか、オカマを相手にレズの趣味は考えられないぜ…なんて、思わず含み笑いを
してしまう。

「やっぱりオカマって、わかるかしら…かわいいわ…素敵なニューハーフでしょう…あたしっ
て、こういうニューハーフを虐めてみたいのよ…」

彼女はいつもの蛇みたいな視線をオレに向けながら、ねっとりと絡みつくように言った。レズ
のおばさんでも、イジメタイ可愛いオカマは別だそうだ。


話を聞くと、ハルミおばさんが入れ込んでいたケイスケが、彼女を裏切って、どうも別の男に
乗り替えたらしいのだ。

…だまされたのよ…私はそのオカマに…どれだけ私が尽くしてあげたことか…それなのに
変な中年男とつき合うなんてゆるせないわ…だから仕返ししてやりたいの…。

オカマのケイスケが、ブスのハルミおばさんから別の男に乗り替えるなんて、あたりまえの話
のような気がするが、ハルミおばさんは、暗にオレにプレッシャーをかけているのだ。ここの
仕置き部屋にケイスケを連れ込んで痛めつけることに、オレの協力が欲しいらしい。

でも、あのとき会ったケイスケの悩ましいからだを思い出しながら、オレは少しその気になっ
ていたことも間違いない。


高級ウイスキーに酔ったオレは、ハルミおばさんの豊満な乳房の谷間が色っぽく覗いているの
を舌で舐めるように視線を這わせ始めていた。そして、乱れたスカートの中から、むっちりと
した白い太腿が露わになっているのを見て、オレはなにを思ったのか、彼女の腿につい触れて
しまったのだ。

「私としたいでしょう…いいわよ…させてあげてもいいけど、ケイスケのこと、協力してくれ
るわよね…お願い…」

かなり酔っていたオレの手をつかんだハルミおばさんは、まるでオレを催眠術にはめてしまう
ように自分のスカートの中の股間にオレの手を誘い入れる。そして、ハルミおばさんのあそこ
の生あたたかさを指先に感じたとき、オレは自分でも信じられないことに、ブスのハルミおば
さんを畳に押し倒し、彼女のからだを貪ったのだ。

翌日、酔いが醒めたオレは、こんなブスのオバサンと一発やったことを深く後悔した。




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