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ナツとちさ
【ガールズ 恋愛小説】

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後編-1

2,3日すると、ちさは落ち着きました。
でも、いつものコンビニには近寄りません。
「ちさ、うち寄ってきなよ。鳥の動画で、とてもカワイイのがあったよ」
「うん、寄ってくよ」

ちさは、野鳥の水浴びの動画を、喜んで見ています。
「カワイイねぇ。みんなビシャビシャだよ。この子なんて、泳いじゃってるよ」
私は楽しそうに動画を見ている、ちさの横顔を眺めます。
(ちさは、かわいいなぁ。ちさはオナニーするのかな?
私はちさのことを考えてするけど、ちさは誰のことを考えてするのかなぁ?)

「ナツ、ありがとうね」
そう言って、ちさは私にキスをしてくれました。私はビックリです。
「ナツは私のこと好き?」
「…好き、だよ」
「どれくらい、好き?」
「…彼女にしたい」
「こないだ、私が寝てるときにイタズラした?」
「…キスした」
「それだけ?」
「うん。ちさが嫌がることはしない」

ちさは私の顔を見てニコニコしています。怒った様子はありません。
「好きなことしていいよ」
「…じゃあ、抱きしめたい」
「いいよ、来て」
ちさはベッドに横たわります。私はこのあいだのように、ちさの頭を胸に抱きます。
「はー。ナツの胸は柔らかいなぁ…」
私はちさの頭のにおいを吸い込みます。

ちさは、私の顔を見上げて言います。
「私、知ってるよ。
ナツが私んちのトイレ入るとき、洗濯カゴから私の下着を持って入ること」

私は恥ずかしさで身体が熱くなります。
「あごっ、…ゴメン」
「いけないんだー、いけないんだー」
ちさは嬉しそうに、おでこでゴンゴンやってきます。
「ヘンなにおいでしょう?」
「ちさがヘンなにおいなわけ、ないよっ!」
私はつい、声が大きくなります。

「私のこと愛してるって言わなきゃ許さない」
「うっ…愛してる」
私はとても、ちさと目が合わせられません。
「ちゃんと、私の目を見て言う!」
ちさの目は黒目がちで、大きいです。
「ううー。
ワタシハチサノコトヲアイシテイマス。
許してぇ」
「いいよ。特別に許してあげる」
そう言って、ちさは嬉しそうにして、また、私の胸に顔を埋めました。




私達は、朝のジョギングを始めました。
少しでも一緒にいたかったのと、キレイな身体になろう、と話し合って決めました。
付き合うようになって、二人の将来のことを考えるようになりました。
一緒の学校に進みたいし、できれば二人で暮らしたい…
二人とも成績は悪くはないので、なんとかしたいです。
ちさは、ポヤンとしているけれど、マイペースでなら勉強はできるんです。




私達はまだ、キスまでです。
明日は水族館にデートなので、私のうちにお泊りです。もうベッドに入っています。

「ナツは私とエッチしないの?」
「うーん、やっぱり女同士だし、気持ちわるがられたら、やだなぁ…ってさ」
「そんなこと無いよ。私、ナツなら平気だよ」
「でも…。口でしたりするんだよ?」
「うっ、それは…最初からは…難しいかも…。ナツはしたいの?」
「んー?まぁ、でも…ね。
今はこうして、好きな人と抱き合えるならいいかなぁ。
明日もあるし、えっちはまた今度にしよう」
「下着、貸すよ?」
「うぐっ…。う、う、か、かして…」


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