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レイプ犯 湯島武史
【レイプ 官能小説】

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最後の性戦・瀬川涼子レイプ-7

 「お前ら、連続強姦魔の仲間だな!?覆面を取れ!」
戸惑いながらも覆面を取る。
 「ん?」
捜査員はある事に気付く。覆面をしていた者達の中に女性がいる。
 「お、お前も仲間か?」
女性は首を大きく横に振りながら答えた。
 「ま、まさか!?私はツィッターを見てここに来ただけです!」
 「ツィッター?」
 「この呼び掛けです!みなさんもそうですよね!?」
 「そうです!」
みんな同じ反応だった。捜査員は女性から携帯を借りてその呼び掛けを見る。
 「どれ…。『本日午前10時、今世間を騒がせているレイプ犯を逮捕しようと懸命に捜査している女性警官が北中駅付近で聞き込み捜査をしに現れます。そんな彼女を励ます為にサプライズをしたいと思います。その頃、胸の谷間を見せ短めのスカートを履いたスーツ姿のカッコいい女性が現れたら、それが彼女です。みんなで覆面をかぶり取り囲んで、驚いたところで覆面を取り、極悪非道の強姦をやっつけるぞ!、と叫びましょう。あなたは1人じゃないよという事を是非伝えましょう!みなさまのご協力をお願い致します』、だと?」
 「そうです。俺はあんな酷い事をする犯人が許せない。だから一生懸命頑張ってる婦警さんを応援しようとここに来たんです!」
 「俺も!」
 「私も!」
みんなとても嘘を言っているようには見えない。
 「ちっ、始めからこの混乱を起こし、その隙に本部長を拉致するつもりだったのか!!」
ようやく罠にはめられた事に気付く。
 「でもまだ付近にいるはずだ!探すんだ!!」
捜査員は散らばる。それを嘲笑うかのように、捜査員の前方を涼子のいつも使っている車が通り過ぎて行く。
 「追え!あそこだ!あの車を追うんだ!」
事件を聞きここに向かっていたパトカーや覆面パトカーが一斉にサイレンを鳴らし後を追った。追跡ヘリコプターまで出動し大追跡が始まる。
 車はショッピングモールの屋内駐車場へと入った。ヘリコプターから連絡を受けたパトカーが後を追い駐車場に入る。そして涼子の車を発見。捜査員は車を飛び出し、中に人影がある事を確認。取り囲む。
 「抵抗せず出て来なさい!!」
そう叫ぶと中から困惑したような表情をした若いカップルが降りてきた。
 「な、何スか?」
 「中を確認させてもらう。」
捜査員が車内やトランクを見る。しかし涼子の姿はなかった。そして中を覗いた捜査員はある事に気付く。
 「これは…!」
 明らかに動揺している。
 「おい、ナンバーは何番だ!?」
 「59ー63です!」
 「く、くそ!やられた!」
 「な、何がですか!?」
 「これは本部長の車じゃない!同じ型と色の一般車だ!」
 「な、何ですって!?」
 「偶然同じ車が目の前を通り過ぎて、我々はそれを本部長の車だと勘違いして追跡してしまったんだ!戻るぞ!北中駅に!」
一斉連絡で北中駅に戻る。そして駐車場の管理人に協力してもらい監視カメラの映像を見ると、北中駅付近から警察がいなくなった頃を見計らい走り出す涼子の車が確認できた。しかも監視カメラの前で覆面をした男がカメラに向かい、紙に書いた何かを見せていた。
 「ごくろうさん!」
捜査員はピンと来て激怒した。
 「ふざけやがって!!」
 「どうしたんですか?」
 「ごくろうさん、だぞ!俺らが誤って追いかけた車のナンバーは5963…ごくろうさん、だ!」
 「あ…」
捜査員は改めて犯人の頭の良さに手強さを感じた。


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