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アンバランス×トリップ
【ファンタジー 官能小説】

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生きる術-7

「上か!?」

 タオルを顔面で受けたスランはそれを剥ぎ取って頭上に顔を向ける。
 視線の先には蔦に絡まった全裸のカリーが身体をくねらせていた。

「……何をやっているんだ?」

「何をやってるように見えるのよぅ!早く助けて!」

 カリーを絡め取っているのは生きた植物の中でも一番厄介な『ザルス』と呼ばれるもの。
 地面に定着する事無く、地中を移動して獲物を探す。
 地上の振動を感知すると蔦を伸ばして獲物を絡め取り、神経麻痺作用のある樹液を飲ませて大人しくなった所で球根が獲物を飲み込む。
 その樹液は人間にとっては催淫効果がありとても貴重品だが、ザルスの本体は地中にあり入手困難だ。

「おい、叫び声が聞こえ……」

 騒ぎを聞き付けたゼインが、空中で悶えているカリーを見て絶句した。

「……特殊な緊縛プレイ?」

「違うぅ〜遊ばないでぇ〜」

 カリーに樹液を飲ませようとする蔦を、顔を反らせて必死に避けながらカリーは文句を言う。

「チビ、俺は本体を探す。ザルスの気を反らせ」

「誰がチビだ、誰が」

 服を着ながら言うスランに、ゼインは威嚇して地面を軽く蹴った。

「こっちだこっちー!」

 少し離れた場所に着地したゼインは地面をドタドタ踏んでザルスの気を引く。
 ザルスの蔦はカリーを捉えたまま、一斉にゼインに向かった。

「カリー、動くなよ」

 バスタードソードを片手でぐるぐる回したゼインは、迫り来る蔦を次々と斬りつける。
 斬りつけられた蔦はのたうち、白い樹液を撒き散らした。
 カリーは慌てて口を閉じて、樹液を飲まないようにする。
 樹液はドロリと粘質で、それを全身に浴びたカリーの姿はまるで……。

「すげ……精液まみれみてぇ」

 正にそんな感じ。

「ん゛ーーー!!」

 変な想像するな、とカリーは唸る。

「チビーー!」

 すると、本体を見つけたスランがゼインに向かって声をあげた。
 スランは蔦を避けながら足元を示す。
 どうやらそこが本体のようだ。



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