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ゆっきの日記
【女性向け 官能小説】

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初体験1-5

 私は、Y先生との待ち合わせだと思ってたし、これから「初体験」をすると思っていたから、まったく訳が分かりませんでした。

 「裕美! ここなに?!」

 裕美は、無視してさっさとビルの中に入り、エレベータに乗り込みました。

 六階で降りて、裕美がキョロキョロしています。

 私は、不安と緊張が「許容範囲」を通り越して、マジで吐きそうになっていました。

 「あった!」裕美が嬉しそうに大きな声で言いました。

 そして、長い廊下の両側にいくつもあるドアの中の一つの前に立って、カバンから鍵を取り出しました。

 休みの日のせいか、そのフロアは静まりかえっていて、人がいる気配はまったくありませんでした。
 鍵を開けて、ドアを開くと、そこはそれほど大きな部屋ではなく、八畳くらい。
 ドアを開けた正面に、良くテレビとかで見る、立派な「社長の机」みたいなのがデーンとあって、その前には来客用のソファ。
 要するに、ドラマに出てくる「社長室」を想像してもらえれば良い。

 中に入ると、裕美はその大きめのソファに「ドスン」って感じで座って、「あー、緊張した〜〜!」って言いました。
 平気に見えて、裕美も緊張してたんだ。

 「裕美、ここなぁに?!」私の声が震えていました。
 私の緊張はまだほぐれていませんでした。

 裕美は、「ふ〜」って、ひとつため息をついて、やっと私に教えてくれました。

 「ここ、おじさまの会社の一つです。」

 「おじさま?」って思ったけれど、すぐに分かった。
 裕美がHしている三人のうちの一人、「お小遣いをくれるおじさま」の事だって。

 「先輩の、初Hの場所考えるの、結構大変だったんですよ。
 Y先生の家も先輩の家も、もちろん私んちもダメだし、だからって学校ってわけにもいかないし、ラブホにするしか無いかとも思ったけれど、もしも誰かに見られた絶対にヤバいし、先輩の初Hがラブホじゃ、なんだか可哀想だと思ったし・・・。
 Y先生は、説明したらすぐにOKしてくれたんだけれど、場所探しが、本当に困りました(笑)。」

 裕美の「おじさま」はまだ四十五歳だけれど、凄い人で、会社をいくつも持っていて、そこは、そのおじさまのプライベートスペースで、忙しくて帰れない時に泊まったり、一人になりたい時に使う内緒の場所なんだって。


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