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プレイボーイの憂鬱
【女性向け 官能小説】

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ため息1つ-8


「おじゃまします〜」

翌日、昼休みに本当に俺の部屋に来た加奈ちゃんは
なんの警戒心もなく
俺のあとについて部屋に入ってきた。

その場でさっと作ったパスタを
美味しい・美味しいと食べる加奈ちゃんを
半分兄のようにそんな清らかな気持ちで(ウソ)
眺めている。

もちろんほかの男に譲る気持ちなんか
びた一文もないけれど
彼女のペースでいいかな

なんて考えている俺が居る。


「加奈ちゃん。ランチのご褒美が欲しいんだけど」
「いいですよ。こんなに美味しいのがさっと作れる吉岡先輩にご褒美ですね!
何ですか?肩もみですか?
レポート集めですか?ノートの膨大な量のコピーですか?」

俺・・・
君の中でどんなイメージだよ?

「ちゅーして」

え・・・?

また、俺の考えもしなかったヘンテコリンな返答だろうと
タカをくくっていた俺の意表をついて
加奈ちゃんは真っ赤になってしまった。

「ちゅ・ちゅーですか?」

おぉ〜
初めての加奈ちゃんの反応に
小さな感動を覚える。

もしかして俺を男だと認識しだしたか?

「そうだよ。はやく」





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