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プレイボーイの憂鬱
【女性向け 官能小説】

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ため息1つ-4


そう言うと俺はフォークを握ったままの加奈ちゃんの手を
両手で包んでいた。

「吉岡先輩。噂と違って優しいんですね」

は?
俺の顔は知らなくても
俺の噂は知ってるってことか?

「どんな噂だよ・・・」

「とにかくモテるんですよね?」
まぁ・・な。
「いい女なら誰でも寝るんですよね?」
・・・・
「1度寝た女も名前は覚えないんですよね?」
・・・・
「でも、なぜか人気者なんですよね」
・・・なぜか?
「顔がいいからですかね?」
・・・・
「顔がいいって得ですよね〜」
・・・・

言ってくれるね?加奈ちゃん・・・

でも、俄然元気になってきたらしい。
俺の噂話を嬉々として話し出して

「やっぱり、かっこいいですもんね〜」

と言いだした。

「彼女は作らないんですか?
やっぱり不特定多数と寝たいからですか?」

初対面なのに
突っ込むね・・・この子は・・・

今まで泣いていたのが嘘のように
興味津々で
身を乗り出して聞いてくる加奈ちゃんが
おかしくなって
ついつい吹き出してしまった。







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