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Twin's Story 11 "Sweet Chocolate Time"(final episode)
【近親相姦 官能小説】

Twin's Story 11 Twin's Story 11 Twin's Story 11 Twin's Story 11

穏やかな休日-2

 「ケネスは結局、その次がマユミだったの?」ミカが訊いた。
 「わいの本当の癒されるセックス体験はマーユとの時や。それまでは好きでもない相手とのセックスやろ?身体は満足しても心が満たされん。そやけど、初めてマーユを抱いた時は、身も心も満足やった。わいの初めての成功体験やな。」
 「でもね、」マユミが言った。「あたし、あの時はケン兄のことが忘れられなくて、ケニーに抱かれていながらケン兄、ケン兄、って連呼してたんだよ。ごめんね、ケニー。」
 「ええねん。気にせんといて、ハニー。あの時は片思いやったかもしれへんけど、わいはその時大好きやったマーユと一つになれたっちゅうことで、最高に幸せやったんやから。」
 「ケンジも、あたしを初めて抱いてくれた時は泥酔状態だったからねー。」ミカがケンジを見た。
 「今でも思い出すと、すっごく申し訳ない気になるよ。なにしろ俺、あの後、ミカに何度も土下座したぐらいだからなー。」
 「見てみたかったな、その光景。」ケネスがアソート・チョコレートの包みを開けながら言った。
 「ずっとあたしをマユミだと思い込んでたんだよ。ケンジ。」
 「そうらしな。」
 「だったら最後まで思い込んでろ、っつーの。まったく、途中で抜きやがって。その上あたしに大量にぶっかけやがるし。かえって無礼だろ、それって。」
 「だ、だから、酔って判断力が鈍ってたんだよ。あ、あの時はそれが最善の判断だったんだよっ!」
 「ケンジ、相手にかけたり飲ませたりするん、苦手なんやろ?」
 「だから、我慢できなかったんだよっ!もう、俺だって思い出したくないよ、あんな恥ずかしいこと。」
 「そう言うミカ姉の男性遍歴はどうなんや?」
 「あたし?あたしはねー、ケンジの前はそれでも二人だけ。」
 「へえ。」
 「そんなに遊んでたように見える?」
 「いや、かえって男が引いてしまうかもしれへんな、思て。」
 「なんだよ、それ。あたしには男は近寄ってこないっていうのか?ケネス。しばいたるぞ!」
 「い、いや、そういう意味やのうて、ちゃんとミカ姉を納得させてからやなければ、簡単には抱けない、っちゅうか・・・。」
 「誰だってそうだろ。納得しないセックスなんてあるか。そんなの、それこそレイプじゃない。」
 ケネスが言った。「そやけど、ミカ姉はセックスで泣かせたい女やな。」
 「なりふり構わず泣き叫ぶ女が好きなのか?ケネス。」
 「何とかしてミカ姉を泣かせたいもんやな。って絶対無理やな。何しろあんだけ噛みついてやっても泣くどころか、かえって燃えるんやから。」
 「あたし簡単には泣かないからね。でも一人目の男の時は泣いた。」
 「え?!」
 「あたしの初体験は高二。ケンジたちと同じ。でも、ただ甘いだけじゃなかった。」
 「ふうん・・・。」
 「ケンジにも話したことなかったよね。あたしの過去。」ミカはちらりとケンジを見た。「水泳部の一つ上の先輩に告白された。ケンジには負けるけど、とってもイケメンだったよ。」
 「いや、こんなとこで持ち上げられてもなー・・・。」ケンジがカップを手に取った。
 「女子からも注目されてた人だったから、あたしいっぱい嫌がらせをされた。特に三年の女子の先輩からね。」
 「ま、学校の部活には、ありがちな話やな。」
 「理不尽だって思ったよ。だって、あたしが彼に告白されたんだし、嫌がらせされるってわかってたらつき合ったりしなかっただろうしね。」
 「ま、そりゃそうだな。」ケンジも言った。
 「でも、彼はそのことをすっごく気にしちゃってさ、できるだけ人目につかないようにあたしといっしょに行動したんだよ。」
 「優しい先輩だったんだね。」マユミが言った。
 「うん。優しかった。年上だったからなんかすっごく頼れる人、って思ってた。」
 「ミカ姉にもそんな純情な時期があったんやなあ。」
 「何だと?ケネス。もういっぺん言ってみろ!」
 「すんまへん。失言でした。で、彼との最初の行為は、どんなやったんや?」
 「部活の帰り。11月でもう寒い時期だったけど、引退してた先輩が久しぶりにプールにやってきて、練習の間、ずっと後輩の指導をしてたわけ。その帰り。」
 「うんうん。」
 「それまで人目を憚ってた彼がさ、あたしを誘うわけよ。一緒に帰ろうって。」
 「ほほう。」
 「その時周りには先輩も同級生もいっぱいいて、あたしたち注目されてたから、とっても気まずかったよ。」
 「しかし、何で急にその先輩、大胆にも人目があるにも関わらずミカを誘ったりしたんだろうな。」ケンジが言った。
 ミカが目を伏せてぽつりと言った。「別れの夜だったんだ。」
 「え?」
 「丁度その日、彼の家は家族がみんな留守で、あたし彼の家に連れて行かれた。そして彼の部屋で、あたしと彼は一つになったんだ。」
 「そうなんかー。」
 「もう、初めてで緊張しまくってるあたしをさ、まるで赤ん坊扱うように優しく愛してくれた。あたしあの時の彼の絹のような手の感触、今でも忘れない・・・。それで、彼があたしに入ってきた時、痛かったけど、それよりこの人に抱かれていることの安心感というか幸福感の方が大きかった。」
 「幸せな初体験じゃないか。」ケンジが微笑みながら言った。
 「そうだよね。本当にいい人だったよ。」


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