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手紙
【熟女/人妻 官能小説】

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女の手紙 その2-4


冴子という女は眼を丸くして驚いた様子だった。
君恵は、冴子を見て苦笑した、
(どんなに目立たないようにしても、見る人には分かってしまうものなのね)

「それで君恵さん、何処かお仕事見つかりましたか?」
冴子は微笑みながらも探るような眼で君恵を見つめた。

「いえ、こんな世間知らずなわたしを使って頂けるところなど、なかなか・・」
君恵はそんなことを呟くように言って溜め息をついた。

「あの、私はあるところで働いているのですが、もし良ければと・・」
「あら・・そうなんですか?でもこんなわたしでも大丈夫かしら、今までも」

不安そうな顔の君恵を見て、冴子は大袈裟に手を横に振った。
「大丈夫よ、君恵さんほどの器量よしなら」
「まあ・・」
「ただ、男性のお相手をするだけなの」
「はぁ、男性のお相手を・・」

冴子の意外な言葉を聞き、オウム返しに言って君恵は驚いていた、
そんな仕事さえあるとは、君恵は考えてもいなかったからである。

「実は、私もそこで働いているのよ、綺麗な貴女ならすぐにお客はつくわよ」
「お客・・」
「ええ、他よりも結構稼ぎが良いの、ただし・・」
「はい、ただし?」
「それ相当の覚悟さえあれば、後は貴女次第かな・・」
「そうですか、それで男性とはどんなことを?」
「そうね、もう回りくどい言い方は止めて、正直に言ったほうが良いわね」
「あ、はい、お願いします」
「男性のお相手とは、セックスをする場合があるということなの・・」

ここで冴子は、君恵の顔をじっと見つめた。
君恵がどんな反応をするのか興味をもっていたからである。

最近知りあったこの上品で美しい女性が、
こんなうらぶれたアパートにいるのが不都合であり、
なにか訳があると思っていたからなのだ。



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