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号泣レイプ〜女子アナ 寛美
【レイプ 官能小説】

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第一部-1

          1

「おつかれさまでした」

寛美は、いつも通りスタッフに深々と頭を下げ
スタジオを後にした。
誰もが認めるその清楚な美貌は、33歳になった今でも
衰えることは無く、アイドル気取りの女性が多いこの業界に
おいて、一線を画す存在だ。
加えて、育ちの良さによる礼節を備えたその柔らかな物腰は、
内部でも頗る好評であった。

寛美は、更衣室の椅子に腰かけ、小さく伸びをした。
入社して、早いもので10年になる。
あっという間の10年だった。
実力以上の仕事を任され、日々のプレッシャーに
押し潰されそうになった期間もあった。
今は、後輩の指導という不相応と思える仕事もあるものの
身の丈に合った仕事ができている安心感・充実感がある。

「もうこんな時間・・」

明日から、一泊での仕事に出発だ。
帰って、準備をしなくてはならない。
薄手の黒いタイツを纏った脚が、しなやかに歩を進めた。


           2

さわやかな朝だ。
開け放たれたカーテンの向こうから差し込む陽光は
今日の活力を与えてくれる。
外での仕事は、日帰りできる場所が殆どである寛美にとって
久しぶりの泊まりがけの仕事だ。
控えめな胸に純白のブラジャーが装着される。
大きく見せようとする女性が多い中で、
寛美は、潔さすら感じさせるほど、いつもいじらしい胸を
ありのままに見せている。
その「性とは程遠い雰囲気」こそが、寛美を見る男たちの
情欲を刺激していることなど、寛美自身 知る由も無かった。
縦のストライプ柄の入った黒いストッキングに 脚を通す。
先日、朗読の仕事をしたときに、数足もらったものだが、
脚が細く見える気がして、気にいったものだ。
慣れた手つきでメイクを進める。

「よし・・・」

鏡越しに、笑顔の自分と向き合う。
毛先まで整えられた黒髪。

寛美を待ちうける苛酷な運命・・・。
もはや、時計の針は誰にも止められなかった。


          3

充実した仕事をこなした心地よい疲れが、
車内の寛美を包み込んでいた。
タクシーの車窓を流れるネオンが眩しい。
不景気といえども、この地方都市は活気に満ちている。
先ほど、仕事で出向いた人気観光スポットも
かなりの賑わいだった。
正直、このままホテルに帰って、休みたかった。
しかし、夕食会に参加しなければならない。
大事な提携先との懇親会だそうだ。
性格的に,酒宴を盛り上げられるタイプでもなく、
タバコの臭いが大の苦手な寛美にとって
気の重い時間が訪れようとしていた。

「失礼いたします」

個室に入った寛美とスタッフ。
視線が一斉に寛美に注がれる。
人前に出る仕事をこなす寛美だが、
このような直接的かつ好奇に満ちた視線には
いまだ慣れることは無かった。

「イヤぁ・・よく来てくれました。感激です。
 清楚美人という言葉がそのまま歩いてるようですね」

男ばかり4人のテーブルから、視線が刺さる。
パンプスから覗く足の甲・・・
ストライプが施されたふくらはぎ・・・
主張をしない乳房・・・
白く通った鼻筋・・・
まさに、視姦だった。

寛美が苦手とするタバコの煙が、空気を白く染める。
まさに、寛美の心の暗雲を投影しているかのようであった。



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