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レイプ犯 湯島武史
【レイプ 官能小説】

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再会-17

 そして郁子は静香ともども以後の行方がわからなくなった。警察も必死に探したが行方は掴めなかった。
 話は戻り、レイプされ武史らが去った直後。郁子は静香を抱き締めたまま床に倒れていた。
 暫くすると郁子は立ち上がる。何気なしに静香が郁子を見ると、手に武史らが忘れていったナイフを持っていた。
 「だ、ダメ、郁子!!」
ナイフの先を見つめる郁子に焦る静香。
 「私はもう婦警なんてできない。自信もない。それにもう女として生きる気力もなくなった…。ごめんね静香ちゃん。私のせいで傷ついて…。」
 「郁子は悪くない!!先に捕まったドジな私がいけないの!お願い、ナイフを渡して!」
 「それは無理。私、決めたの。もうこんな人生終わりにしようって。こんな私を女として接してくれてありがとう静香ちゃん。サヨナラ…」
 「嫌ぁぁ!!」
思わず目を閉じる。目を開けるのが怖かった。しかし恐る恐る目を開ける静香の目に飛び込んで来たのは…髪の毛の束だった。
 「えっ?」
視線を上げる。するとナイフで長い髪をバッサバッサと切り落とす郁子の姿があった。
 「えっ?」
驚く静香。
 「もう私は終わり。決めた…。静香ちゃんを一生守るって、俺。」
 「えっ?」
 「さっき、静香ちゃんの苦しむ姿を見て、静香ちゃんを守れないのが悔しかった。悔しくて悔しくて自分が情けなかった。もう静香を悲しませたくない、そう思った。こんな弱い自分では静香ちゃんを守れない。強くなる…今までの自分を捨てて、強くなるって決めたんだ。」
 「郁子…?」
今までのか弱い郁子はもういなかった。どこか精悍な顔つきに見えた。
 「俺はこれから何からも、誰からも静香ちゃんを守る。心の底から静香ちゃんを守りたいと思った。俺は静香ちゃんを守るために、男に戻る。もう一生悲しませない。」
髪を切り落とした郁子はボロボロの静香を抱きしめる。
 「あっ…」
静香は今まで誰からも感じた事のない大きな愛情を感じた。
 「静香ちゃん、もう絶対悲しい思いはさせない。」
静香の表情が次第に雪解けしていく。
 「郁…男…。」
 「静香ちゃん…」
2人は抱きしめ合い、そして再び体を重ねた。愛を確かめあった2人にだけは、愛はレイプを超えるものなんだと言う事を理解できた。
 その後の2人の行方は武史にさえも分からなかった。


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