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レイプ犯 湯島武史
【レイプ 官能小説】

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再会-1

 世間からバッシングを受けたのは古屋美雪だけではなかった。未だ犯人を逮捕出来ずにいる警察への風当たりは大きい。全国に知れ渡った為、日本中を騒がす事態となっていた。
 各地で模倣犯が急増しレイプ事件が頻発するようになる。新聞にはレイプ事件が載らない日はない程だ。しかし大抵は逮捕されていた。捕まらないのは、今やアダルト系掲示板などで「神」と称えられる存在となった犯人、湯島武史だ。古屋美雪をレイプし世間が騒いでいるにも関わらず、犯行後には涼子にその画像や動画を送りつけていた。
 「今度は製薬会社の令嬢…。マスコミが飛びつきそうな相手が増えたわね…。」
家の格式が上がれば上がる程に被害者は事実を公表せず泣き寝入りする事を知ったようだ。その相手に話を聞きに行っても門前払いされるばかりだ。手がかりが殆ど掴めない現状だった。
 「郁子ちゃん、例の古屋美雪がレイプされてる映像がアップされたナップル社に行ってもらえるかな?出来ればログを貰って来て?」
 「わかりました。」
 「気をつけてね?」
 「大丈夫です。昼間だしあそこは中心地ですから人が溢れてますし。」
そう行って捜査に出掛けた。
 「ま、あなたならだいじょうぶでしょうけど。」
郁子は意味深な言葉をボソッと呟いてため息をついた。
 動画がアップされたのは地元のインターネット事業企業のナップル社。そのナップル社のホームページで県民が街の様子、イベントなどの動画を自由にアップ出来る動画サービスの掲示板だった。mytubeと呼ばれ、テレビ電話のように今の光景を通信できる新しいサービスだった。その履歴から手掛かりを得ようとしていた。
 ナップル社に向かう途中、たくさんの人とすれ違う。
 (この中に何食わぬ顔したあの犯人がそこらを歩いているかも知れないのよね…。あんな涼しげな顔をしていても頭の中では欲望が渦巻いてるんだろうなぁ。)
人間不信になりそうだった。
 (負けてらんないわ。静香の仇を取らなきゃ!!)
三上郁子は静香の同期だった。郁子は関西に配置された為、あんな酷い事をされた話を聞いたのは、報道で連続レイプ事件が明るみになってから…、そう、ごく最近の事だ。静香とは連絡さえも取れなくなっていた。郁子は志願して転勤、捜査に加わったのだ。


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