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ハートのエース
【女性向け 官能小説】

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ハートのジャック2-6


「ちょっと!あたし、ヒロくんのやってることの意味がわからないよ」

「ん〜・・・ま、色々な。大人には事情がある」

「今日はお兄ちゃんは?」

「マサ?火曜日だからバイトじゃね?」

「え?お兄ちゃんがいないのにうちに来るの?」

うちに来るといったヒロくんと一緒に電車に乗って
二人で歩いて家に向かった。

「ほら」

と、みんなの前で差し出された手の意味を
一瞬考えていたら

「ほら。手」
ともう一度催促された。

女子はそんな行動1つにも
きゃぁきゃぁ煩かったけど
ダイスケのあの冷めた目があたしの頭にこびりついて離れない。

そんな風につながれた手は
改札を通っても
電車に乗っても離れることはなくて
もうすぐ家に着く路地になっても
つながれたままだった。

「マサに用事はないから」






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