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手紙
【熟女/人妻 官能小説】

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女の手紙 その1-2


そのことは、
前に彼があなたにしたためたお手紙を読んで頂ければお分かりでしょう。
動機はどうであれ、
私と彼とは磁石のように引き合ったのです。

それは火花を散らすような激しい恋でした。
目も眩むような、その(恋)に私は目覚めてしまったのです。
始めて女としての快楽を知ったのです。

あなたの時のように、
肌に触れていてもそれがまるで違うのです。


彼の始め優しく、幼児の肌を愛でるように撫で回したと思うと
今度は激しく腰を抱き、
乳房を吸い上げる彼の愛撫に私は痺れました。
身体に電流が走ったとはこのことを言うのでしょうか・・

頭の芯から突き抜けるような衝撃、
体中から汗が噴き出るような痺れ、
それは或る場所から滲み出て、男性を迎え入れる愛の泉となるのです。


こんな経験は初めてでした。
それはお互いが、男女が心から信じ、
愛し合う心から生まれることを私は知りました。


そして、私は今は幸せです。

かってのように、
あなたの妻として存在していた頃に比べ、全てを失いました。
今私が持っている物、
それはほんの一握りの私の持ち物だけです。
正直に言いますと、辛うじて生きる為だけのものしか有りません。


あなたのお屋敷から身一つで飛び出した私ですもの。
いまさらながら、私の未知の自分に驚くばかりです。
好きなものは何一つ買えない今の生活ですが、
私は後悔しておりません。


物質とは何でしょう・・・
物の価値とは、その価値とは誰が決めるのでしょう。
私には、いえ、私達にはそのようなものは必要有りません。

本当に必要な物、それは(お互いを信頼し、愛し合う)ことなのです。
私はようやくそれに気が付いたのです。




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