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手紙
【熟女/人妻 官能小説】

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女の手紙 その1-1

お久し振りですね、あなた・・
今、先生をあなた・・
と呼んで良いか私には分かりません。

今でも、あなたは彼と私との関係を憎み、
離婚届けにサインをしてくださらない以上
私は今でも、実態のないあなたの妻となっております。

私は不思議に思うのですが、
こんな私を、何故に妻という眼に見えない鎖で堅縛するのでしょう・・

こんな堕落した女をさっさと離婚して、あなたは新しい妻を娶ればいいのでは、
と私は単純に思うのですが、
どうやらそんな簡単ではないのでしょうね。

あなたの蛇のような、
怖ろしいほどの仕打ちを、
私はこの後もずっと背負わなければならないのでしょうか。


確かにあなたの妻となった当時は、私は良い妻であろうと務めていました。
本当にあの頃は、あなたという立派な肩書きや経歴など尊敬しておりました。

今では言えることですが、その当時はそれらを含め、
「あなたを愛していた」と言う思いは確かにありました。

しかし、それはあなたの外見的なことであり、
本当のあなたを私は知らなかったのです。

ただ、私は美しいお人形のように大事にされていました。


無知な私は、それを(愛)と思いこんでいたのです。
しかし、それは違っていたようです。

あなたの男としての考え方と、私の女としての思い・・
それらが、ずれていることに気が付いたのは彼を知ってからなのです。

あなたは私を抱いていても、
心の中では私はその中にいないことを感じていました。


あなたに抱かれていても、逝くことを知らない私・・・
それが普通の夫婦生活だと私はずっと思っておりました。

ただ抱かれて、身体を触れられて、
心地よい感触はありましたが、
私はそんなものかと思っていたのですが、それは違っていました。


後で、知ったのですが、
(愛とは、セックスとは)もっと激しいもの・・

狂おしく、心乱れるものであり、それが生きる為の活力になるのです。


それを教えてくれたのは、今の彼・・尾上さんです。
そんな日に、私達は或る関係を持ちました。




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