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『T-R-A-P』
【若奥さん 官能小説】

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『T-R-A-P』-4

 情事の終わった部屋の中に、壁に埋め込まれた性能の悪いスピーカーから、聞き覚えのあるピアノのメロディーが静かに流れていた……


 僕と涼子は、あの日から後も、互いのパートナーの目を盗んではメールを交わし……少ない時間を見つけては、肌を合わせている……

夫婦生活だけでは、欲求を満たす事の出来ない涼子は、旦那さんが出張の度に僕の肉棒を貪り、何度も僕を求める様になっていた……

僕は、涼子を深く突き上げ快楽を求めながらも……時計の針を気にして、敏感な妻に悟られぬ様、アリバイ工作や証拠隠滅の事に思いを巡らせている……


 涼子が僕を拒否出来ない様に、僕も涼子を拒否出来る立場ではなくなっていた……


今日も、昼休みに涼子からメールが届き、今夜会う約束を交わしていた……僕は、帰宅の遅くなる理由を思案しながら、文字を埋める事の出来ない妻宛てのメール画面を、長い間ボンヤリと眺めていた……


……僕の張り巡らせた罠に、かかった獲物は、涼子ではなく……僕だったのかも知れない……

……おわり……


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