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たねびとの歌V
【ファンタジー 官能小説】

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レイ-4

ああ、わしはこのままの形で銅像にして博物館の入り口に建ててもらいたいくらいだ。
「ぁぁ……ぅふん……えっ、ヒデオさん、今のこれを銅像にして飾るんですか?
は……恥ずかしいです……ぁあ……ぁは……ふぅん……」
「恥ずかしくても、飾っちゃうぞ。この部分が電動で動く彫刻だ」
「いや……ヒデオさんの馬鹿……ぁはん……ぅう……いや……」
「こんな風に動くやつだよ……それそれそれ…」
「いやいやいや……馬鹿馬鹿馬鹿……ぁぁぁああぁぁ……」
「まだ逝かせないよ。ゆっくり……ゆっくり……」
「あら……ふぅん……はあ……つ……疲れます」
わしは腰の動きを緩やかにしてウェディングドレスの上から乳房を掴んだ。
「あん……ふぅん……」
「この辺がレイさんの乳首だね。クリクリクリと……」
「ぅぅ……ぁは……ぁは……」
わしはチンポをマンコに嵌めたまま、わしの恥骨をレイさんのクリトリスに擦り付けた。
「ぁ……そこ……ぁあ……もう。駄目。ふぅ……ぁは……。
早く逝かせてください……お願いですから……ヒデオさん……お願い」
「逝かせない。逝かせない。逝かせない」
「逝かせて。逝かせて。逝かせて」
「まだ逝かせない。まだ逝かせない。まだ逝かせない」
「もう逝かせて。早く逝かせて・早く……あぅ……ああぁ!」
「逝くぞ。逝くぞ。逝くぞ。逝くぞ。逝くぞ」
「ぁは……あぁあ……はあぁあ……はぁぁあああ」
「出すぞ。出すぞ。出すぞ。出すぞ」
「はぁぁああああ……ぅぅああああああ……ぁあぁぁぁ……」
わしは発射した。レイさんはM字型の股をしたままビックンビックンと腰や腹を波立たせた。
白いウェディングドレスの胸元もダイヤのネックレスもビクンビクンと波打った。
下瞼をグイッと上に寄せて、あの細い目頭を更に細くして、宙を見ていた。
それよりも激しいのは腰が波打つたびに骨盤の骨が膣の外側からわしのチンポをクイックイッと潰すような圧力をかけてくることだ。
膣の筋肉ではなく肉の外側から骨で押されているような感触なんだ。
わしはこの初めての感触に大きな感動をして全身に鳥肌が立った。
セックスのときの女体の未知の反応というのは感動以外の何ものでもない。
わしはこの動きが段々弱くなって消えて行くのを惜しむように、最後の一滴が出尽くしても一物を引き上げようとはしなかった。
わしは抜きたくなかった。この二人が繋がったままの卑猥な様子をもっともっと楽しみたかった。
だがすべては終わったのだ。わしは惜しむようにゆっくりチンポを抜いた。
レイさんはしばらく横たわっていたが、やがて起き上がるとウエディングドレスを脱ぎ始めた。
それだけでなく長い手袋も網目のストッキングもヴェールもダイヤのネックレスもすべて脱いだ。
そして最初に身につけていたものもすべて一まとめにして、わしの前に置いた。
「これを全部置いて行きます。捨てるなり燃やすなりして頂きませんか?
でも今日一日だけは私の抜け殻だと思って、ヒデオさん、あなたのおそばに置いておいてほしいのです。
それからこのネックレスは私が母から譲り受けたものですが、きょうの記念に置いて行きます。
お金に換えれば、これからあなたに渡す謝礼とは比べ物にならないくらいの額になります。
もしあなたがどこかにこれを売ったのなら、私は買い戻す積もりです。
でもあなたがずっと持っていて頂ければ、私は今日の思い出をあなたと一緒にずっと大切にしていけそうな気がします」
そして素っ裸のレイさんはキャリーバッグに残っていたバスローブのようなものを身に纏うと分厚い封筒をわしに渡した」
「規定の額よりは多めに入れた積もりです。きょうはありがとうございました」
サンダルのようなものを足にひっかけると空のキャリーバッグを引っ張って、玄関の外に出た。
わしは追いかけて見送ろうとしたが、少しだけ戸を開けてレイさんが顔を覗かせて言った。
「見送らないで下さい。辛くなりますから……」
わしは閉められた戸の向こうで、迎えに来た車のエンジン音を聞いた。
そして車のドアの閉まる音。走り去る車の音をわしは聞いた。
社交界の花と言われている理由がなんとなく分かる気がした。
ただの種付けに終わらせない何かを残して、わしの心を自分に繋ぎとめようとするテクニックなんだ。
わしがネックレスをお金に換えると思うかい? 
あそこまで言われちゃ換えられないよ。
あのネックレスはわしにつけられた首輪なんだよ。
それとドレス類……とうとう燃やせずに押し入れの奥に仕舞っているよ。
苦手だね。こういう女性は。うん、もっとも苦手なタイプだ。
もう来てほしくない。本当に……だよ。  


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