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Pure・Stocking 〜永遠の愛へ〜
【熟女/人妻 官能小説】

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第2話 ドリームシアター-2

しかし、彼の事を見つめれば見つめるほど、残酷な現実を突き付けられた。
見つめる彼の顔立ちは、何一つ陰りも無い美しい顔をしていた。
改めて間近で見れば、毛穴一つ目立たないモチ肌だった。
さらに、大きな円らな瞳に、鼻筋の通った小鼻と薄い唇、極めつけは女性も羨むほどの小顔だった。
もし化粧でもすれば、私が女である事を恥じらうほど、女性的な美しさも兼ね備えていたに違いない。
私は、素顔の自分を思い返して、不釣り合いな事をまたもや実感していた。
それでも、直に履いたパンティーストッキングだけは、彼の前で女にしてくれる魔法のアイテムだった。
彼との繋がる想いは、そのパンティーストッキングを織り込んだ、絹糸のように細くも儚かったが、それでも彼が愛してくれるならば、私はそれで構わなかった。
その時間だけが、永遠のような愛であれば・・・・・・。

「ヒロミさん・・・・・・」

彼は見つめながら、私の肩に手を置いて名前を静かに呼んだ。
その瞬間、二人の想いが交差するように、禁断の愛は幕を開けようとした。
パンティーストッキングに魅せられた美青年と、若い身体を欲する中年女・・・・キャストは十分だった。
後は、至福の一時を司る甘味なストーリー・・・彼の優しい口づけで、クランクインした。

チュッ・・・チュッ・・・・・・

それは、微かなサウンドを響かせた環境音楽の様だった。
彼は何度も、私の唇に重ねていた。
やがて、お互いを確かめ合うように、彼は舌を入れてきた。
私は弄ぶように、舌先で焦らした。
次第に、交わる唾液の味覚を感じながら深く舌を絡めていくと、鼻先を吐く彼の頬の匂いも感じた。
それは、香水の匂いからも微かに漏れる、子供の様な甘だるい匂いだった。
まるで、自分の息子と交わす様に、禁断の口づけに溺れた。

しばらくすると、彼は私をベッドに沈めていた。
口づけはそのままで、私の乳房に手を置いた。
肌を交わしながら乳房を揉まれると、私は至福に誘われて、たまらず彼の背中にしがみ付いた。
絡みつく身体は、まるで愛し合う恋人同士の様に美しく見えた。
ただ、私の下半身を卑猥に覆ったパンティーストッキングは、彼の私欲の塊だった。
それでも彼は、私欲の領域に踏み入れる事は無く、しばらくは恋人の様な営みで抱擁を続けた。
美青年との甘美な世界に酔いしれていた私は、思わず口づけから逃れて、彼の髪をかき乱しながら胸元で顔を抱いた。
自然と彼は、私の首筋に舌を立てながら、指で乳首を転がしていた。

はあ・・・はあ・・・・・・・

彼の指先にたまらず、私は息を荒らしていた。
私に取って乳首は、快楽に誘う夢見のボタンだった。
目を瞑れば、眩い光の世界で二人は抱き合っていた。
彼に抱かれる私の姿は、なぜか若かったあの頃を映し出して、愛し合う恋人同士にしてくれた。
20年以上も空いた彼との空白の時を、夢見の世界が埋めてくれていた。
それでも彼の指先が止まり、夢見のボタンから離れると、私は現実へと戻された。
身体目的の疑似恋愛だったと・・・・・・。

しばらくすると、私は彼の腕枕で寝かされていた。
もちろん右利きの彼に対して、私は左腕を枕にして身体を密着させていた。
その密着する腰元に目を向ければ、パンティーストッキングを直に履いた私の下半身と、黒くいきり立つ彼の物が一番に目に焼きついた。
それは、私に対する彼の私欲と欲求が隣り合わせで、皮肉にも見えた。
これまでに彼と過ごした甘美な空間を考えれば、それは彼のフェチズムに到達するまでのプロローグにさえも思えた。
やがて、彼の指先が私の太ももを捉えた瞬間、パンティーストッキングに魅せられた美青年との愛欲劇・・・その第一章の幕が切って落とされた。

―つづくー


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