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曇りのち雪
【その他 官能小説】

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曇りのち雪-1

…ガチャッ!
『ただいま…』
『あら奥様〈真琴〉。お帰りなさいませ。』
今日もこの時間。最近、10時前に帰った事がない。
『悪いわね、朝田さん。ねぇ…あの人は?』
『旦那様ですか?まだ…』
『そう…』
いつもの事だ。もう、違う女の処。でも構わない。痛む心など、私には無いから。
『あの…御言い付けの通り…』
『イイわ、食事は。とにかくシャワーだけは浴びたいんだけど。』
バッグを預け、バスルームに向かう。

−バスタオル一枚。それで部屋に入る。あの人が帰って来た気配はない。
…ガチャッ!
玄関の開く音。多分、あの子〈忠之〉だ。
『ただいま。』
『あっ、お坊っちゃま。お帰りなさいませ。』
『メシは?めっちや腹減ったわぁ。』
『すぐに御用意致しますんで…』
…タンタンタン…
小さくなる足音。ベッドに横になる。
『仕方ないか…』

−隣が騒がしくなる。あの子が部屋に戻ったみたいだ。
《ごめんね…》
そう思いながら、あの子の部屋に入った。
…ガチャッ!
『ん…まっ、真琴さんっ!』
『どうしたの?そんな慌てて。』
『だって…』
言い終わらないウチに、彼の口を塞いだ。
…ちゅぷっ、ぴちゅっ
やり方は知ってるみたい。でも、たどたどしい。
『イイわよ。好きにしても…』
微動だにしない彼。私の行為で放心状態。
ムリヤリ腕を引く。
『ほら…私のここ。あなたが欲しくてこんなに…』
妖しい光沢を放つ秘唇。彼の顔を導く。
生暖かい舌。触れると同時に痺れる。
『あはぁっっっ!』
思考能力が欠如した彼。洗脳されたかの様に、肉芽をむしゃぶる。
『あっっっ!はぁぁっっっっ!!』
彼の顔を汚す淫汁。次々と生産されている。
『も…もう…』
苦しそうな彼の肉塊。トランクスを下ろし、あらわにする。
『…したい?』
ゆっくり頷く彼。荒い息が止まらない。
私の手を添え、導く。
…ズッ、ズブブッ!
『あぁぁぁんっっ!』
奥まで届く肉剣。私の巣の入り口をこじ開ける。
彼の腰が波打つ。何度も繰り返される荒々しい動き。
『あはぁっ!んんんっっっ!!』
…ぶちゅっ、ぬちゅっ、びちゅっ
淫水が彼にまとわりつく。肉剣が膨れ上がるのを感じ取った。
『お、俺…アカン…』
『イイわよ…来て…』
野獣の動き。それにスパートがかかる。
『あぁぁぁっっっ!』
瞬時に引き抜き、くわえる。
…ぶぴゅっ!どくっ!どぶぶっ!
私の口で絶頂を迎えた肉塊。吐き出された欲望を吸い上げる。
『あっ…あくっ…』
全てを飲み干し、舌で犯した。

−『真琴さん、血ィ繋がってへんけど一応は親子やで。エエんか?』
『うん…忠之君が内緒にしてくれるなら…』
名残惜しそうな彼を残し、部屋に戻る。
…ガチャッ!
《やっぱりダメか…》
迎えられなかった絶頂。それを待ち望むかの様に花弁から溢れ出る秘汁。自然と指が触れる。
…くちゅっ
『あはぁぁっっっ!!』
簡単に飲み込み、秘壁が強く締め付ける。乱暴に指を動かす。
…ぐちゃっぐちゃっぐちゃっ…
『かはぁっっ…あぁぁぁぁっっっ!!』
…ビクビクンッ!!
浮き上がる腰。瞬く間に迎えた絶頂。
『はぁっはぁっ…』
虚ろな瞳。だらしなく開いた口。そして、流れ落ちる涙…
『なお…ゆき…』
抱かれた事のない彼を思い浮べ、昇り詰めた。
彼のそばにいたい。その為だけに、あの人と一緒になった。
でも、彼とはひとつになる事は出来ない…
忠之は彼の代わり。でも、彼にはならないし、なれない。
『うっ……』
空しい行為と嗚咽…
私の心を曇らせる悲しみは、永久に止む事なく積もり続ける。
そして私はまた、哀しみを抱いて眠る…
『な…おゆ…きぃ…』


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