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Pure・Stocking 〜永遠の愛へ〜
【熟女/人妻 官能小説】

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第1話 天女の羽衣-2

そんな混沌とする心境の中、彼もコートのボタンに手を掛けた。
今度は彼の脱いだ一枚一枚が、私の脱いだ物の隣に掛けられていった。
私は視線を落したまま、彼の脱いだ物を見ていた。
明らかに今時の若者が身に付けるような服装で、私の隣に並べられる度にお互いの歳の差を改めて感じた。
やがて、彼の動きが止まった事に気付いた私は視線を向けた。
目の前には、色白で細身の引き締まった綺麗な身体が映っていた。
全てにおいて完璧な美青年の彼が、私の様な崩れかけの四十半ばの中年女とベッドを共にする事など、何かの罰ゲームにさえも思えた。
ただその思いは次の行動で、彼が自ら私の事を望んでいたと確信した。

彼はおもむろに、ソファーに掛けてあった私の着衣の一枚を手に持った。
その細長い指先に優しく握られた物をみると、ふんわりとした透明の繊維だった。
握られた手の平からは、同じ透明の繊維が、卑猥に2本ぶら下がってこぼれていた。
それが何かは、私にはすぐ分かった。
彼は俯いたまま視線を合わせようとはせずに、それを私に差し出した。

「ヒロミさん・・・これを履いてもらえませんか?」

もちろん、この言葉に私は戸惑った。

「えっ?・・・だってタケルさんが脱いで欲しいと言うから全部脱いだのよ?。それなのに、また着替えるの?」

それは、脱いだばかりのパンティーストッキングだったからだ。

「ですから・・・これだけを・・・・・・」

彼は俯いたままだったが、顔を再び赤らめていた。
それは羞恥心からよるものだと、私にも分かっていた。
それほどまでに彼の要求は、私にとっても破廉恥な物だった。

「それって・・・パンストだけを履くって事?」

「ええ・・・その通りです」

「ちょっと・・・それは恥かしいわ。裸にパンストを履くなんて、考えただけでも・・・・・・」

元々、パンティーストッキングを履いた姿は卑猥で不格好に見えて好きではなかった。
それが異性の前となると尚更だった。

「でも・・・それが僕の性癖なんです。パンストだけを履いた女性を見ると我慢できなくて・・・・・・」

彼の言葉で、私は本来の目的意識を思い出した。
そう・・・彼のプロフにあった、『僕の性癖を理解してくれる方』とは・・・パンティーストッキングを履いたままのセックス・・・・・・。
彼の性癖が、ただの脚フェチズムと思っていたのが、かなりディープな物と認識した瞬間でもあった。

「そのままセックスをしたいの?」

私の問いに、彼はしばらく黙っていた。
私が彼の性癖を認識しても、それを簡単に認めるには赤裸々な事だった。
それでも彼は、言葉には出さず頷いて返事をした。

「そうなんだ・・・でも、パンストだったら途中で脱がないとセックスできないわよ?。それだったらガーターストッキングの方が良いんじゃないの?」

「ぼ・・僕・・・パンストじゃないと駄目なんです。理由は後で話します。だからお願いです。これっきりで構いませんから、パンストを履いたままお願いします!」

彼は、歯を食い縛りながら頭を下げた。
顔はさらに真っ赤になり、額には汗がにじみ出て気の毒さえ思えた。

「分かったわ・・・タケルさんの好きにしていいわよ。だから、頭を上げなさいよ。もう・・・男の人が簡単に頭を下げちゃ駄目よ」

「ほ・・本当ですか!?」

ここまで来て、私にも断る理由など無かった。
お互い身体目的なのは、会う前から約束していた事。
それに、彼の性癖を理解する事が約束だった。
ただ気になるのは、会う前に打ち明けてくれなかった事だ。
彼の様な美青年に抱かられるならば、何事さえも受け入れて良いと思えたからだ。

私は真剣な交際も視野に入れていた為に写真登録もしていたが、彼の場合、身体目的を思わせるプロフの為に写真登録は無かった。
それでも若い男に抱かれたい願望もあった為に、半信半疑でも会う事を約束した。
私の様な20以上も年上の女にと思う所もあったが、最近流行りの熟女好きと思えば何ら不思議でも無かった。
それに、性癖さえ理解してあげれば、相手の事は望んでないのも強みだった。
とりあえずメールで性癖に付いても尋ねていたのだが、極端にアブノーマルでハードではないとの事。
当日に、色まで指定したベージュのパンティーストッキングを履いて来る事は懸念していたが、ただこの時点で分かりえるのは、彼がパンティーストッキングを履いたままのセックスに興味がある事だった。
そうなると、私の様な熟年の女が若い男に抱かれる為ならば、どんなに変わった性癖でも受け入れる事を見据えて、彼は私のアプローチを受け取ったようにさえ思えた。
それはそれで寂しい気もしたが、彼が私を抱く理由が罰ゲームの様な物では無く、本心からだと思えば足枷が外れた気分だった。
ただセックスをする時に、パンティーストッキングを履けば済む事。

私もここまで来て、全てが解決したかに思えたが、もう一つだけ気になる事もあった。
それは、ここまで事を運ぶのに、彼が不器用な事だった。
私はもしやと思い、かまをかけるように尋ねてみた。


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