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初めて
【その他 官能小説】

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初めて-1

付き合って1週間の彼女と、今、ホテルの前に来ている。

22歳の僕にとっては、初めての体験。
遅すぎるのかもしれないが、人にはそれぞれタイミングというものがある。
僕にとってはそれが今というだけだ。

優子の肩を抱いて、そっとホテルに足を踏み入れた。
優子の方は少し小刻みに震えていた。
彼女もまた、今日始めての体験をする事に、少し緊張していた。

そんな彼女の緊張をほぐそうと、冗談をとばしてみるも、
彼女は「うん、うん。」とうなずくばかりで、あまり
話が耳に入ってこないみたいだ。
いつもだと、素直に屈託のない笑顔を見せてくれる彼女だが、
今日はやはりいつもと感じが違う。

そうこう考えながら、僕たちはホテルの中に入っていった。
どの部屋がいいとか選ぶ余裕のない僕は、適当な部屋を選択した後、
ルームキーを受付から受け取り、そそくさと該当の部屋まで小走りで向かった。
僕の頭の中は今、ヤル事でいっぱいだ。

急いで部屋に入り、彼女と一緒に風呂に入る。

最初は恥ずかしそうに服を脱ぐのをためらっていた彼女も、
僕が躊躇なくパンツを脱ぎ下ろした姿を見て緊張が解けたのか、
少し笑顔になりながら、一枚一枚着ている物を脱いでいった。

湯船にお湯を張り、一緒に風呂に入ると、彼女を前にして
僕が後ろから彼女を抱きしめる。

もうそれだけで幸せだ。

しかし、カラダはまだ満足しきれてないようで、
ビンビンに勃った僕の肉棒は、彼女の背中を
突放すように押し付ける。

彼女も、その感覚を背中に受け、顔を赤く染めながら
「なんか背中に当たってるんですけど。」
と、おどけて言う。

僕も「さあ、なんだろ?」と、おどけて返す。

そんなやりとりをしていくうちに、2人のムードも高鳴り、
僕も自分の欲望を次第に抑えきれなくなっていった。

彼女が「じゃあ背中に何が当たってるのか確認しようかな・・・」
と振り返った瞬間、僕は彼女の唇を無理やり奪った。

彼女もいきなりの事でびっくりしたのか、「んーっ、ん〜!!」と、
塞がれた唇の奥で声を上げた。

彼女が少しずつ落ち着きを取り戻すまで待ち、彼女の表情が
少し緩んだ瞬間、ゆっくりと舌を入れ始める。

彼女もそれを受け入れるように、ゆっくりと僕が入れた舌に自分の舌を
絡めていく。

二つの舌が互いに求め合うよう、お互い欲望のままに舌を絡め合った。

互いの唾液を交換するように絡めあう舌と舌。

次第に舌だけでは物足りなくなり、手は胸へと、そして、下の茂みへと
徐々に侵食していった。

彼女の気持ちも高ぶり、求められるがままに、僕の全てを徐々に
受け入れていった。

そして、彼女の茂みから大量の分泌液が出始めた頃、僕は自分の手を
動かすのを止めた。

「止めないで!」

とっさに彼女が発した言葉の後に、彼女自身
「はっ!」と気付き、自分の言った言葉に頬を赤らめた。

「ここじゃもったいないから、続きはベットでしよう?」

彼女にそうつぶやき、彼女も恥ずかしそうに静かにうなずいた。

ベットで見る彼女も、また一際僕の興奮をまくしたてた。

ベットに行くなり、彼女はシーツを羽織って座り、僕に背を向ける。

そして、無言で僕の方をチラチラと見ては視線を外し、
モジモジとした様子で、うつむく。

そこに言葉はいらなかった。

その瞬間、彼女を愛おしく感じる気持ちが抑えきれず、
ふいに後ろから抱きしめた。

そこからは早かった。

早速茂みへの進入を試みた。
彼女は既に濡れていた。

僕の肉棒を彼女の茂みに押し付け、
勢いのままに彼女を貫く。

彼女も、必死に震える体を僕に預け、
「好きに動いていいよ。」と健気に
僕を気遣う。

彼女には悪いが、僕は彼女に包まれた肉棒が
あまりにも暖かく、そしてきついので、
それどころじゃなかった。

ひたすら彼女の肉圧を自分の肉棒に受け、
そしてひたすら腰を動かす。

その度に、彼女の温度と、絡みつく
肉圧に快感を受ける。

彼女の方は、必死に動く僕の顔を見ながら、
「大好き」と僕の耳元でつぶやく。

その言葉と共に、僕の腰のスピードは加速し、
そして、彼女の中で遂に果てた。

「ドクッ、ドクッ!」と注ぎ込む精子を、
彼女は全て受け入れてくれた。

終わった後、彼女の顔を見てみると、
満足そうな笑顔と疲労感ただよう汗が
顔を覆っていた。

そんな彼女の汗をぬぐいながら、
「すごく良かったよ」と一言つぶやく。

彼女も涙を流しながら、静かにうなずく。

こうして、僕の初めては無事、終わった。

それから10年後、僕も家庭を持ち、子供も2人出来た。
そして今、10年前に初めてを経験したホテルの前に立っている。

となりにいる女の子が、僕に尋ねる。
「もっといいホテルもあるのに何でここなの?」と。

僕も「さあ、何でだろ?」とそっけなく言葉を濁す。

そして、ふいにその子の肩を強引に抱き寄せ、
ホテルの中へ入っていく。

会社の受付嬢をしている彼女は僕の愛人になったばかりだ。

今日は僕にとって「初めて」浮気をする日だ。

選び慣れた手つきで、ホテルの部屋を選択し、
受付から部屋の鍵を受け取る。

部屋についてからは彼女をベッドに押し倒し、
おもむろに彼女の唇を奪う。

「ちょっと、お風呂に入ってからにしようよ。」

そう言った彼女の言葉に、「そうだね、ごめん。」と言い、
ふと指輪をしてた事に気付く。

僕は少し物思いにふけながらも、アルファベットで
「YUKO LOVE」と裏に彫られた指輪を外し、
彼女のいる風呂場へと、足を踏み入れた。


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