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【寝とり/寝取られ 官能小説】

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「さ、お近づきの印に、もっと飲んでみようか」
「あ、あのっ、わたし、もう結構頂いてますし……」
「まぁまぁ、そう言わずにさ。どうせハヤトも戻ってくるんだろ?」

 アオキは強引にマドカのグラスにワインを注ぎ、マドカは仕方なしにそれに口をつけた。
 先ほど、ちゃぶ台を挟んで向かい合わせで座っていた二人の距離が、自然と縮まっている。
 アオキの表情は変わらず、いつもと同じようにニヤけ顔のままだ。

「で、さっきの話に戻るけどさ、週に何度くらいしてるの?」
「え……えっと……それは、月に、一度か、二度か……」
「えっ、マジで? 少なくね? 最初からそんな感じだったの?」
「い、いや……前は、もう少し、あったかもしれないです」
「へぇ〜、それで、マドカちゃんは足りてるの? 月イチとかで」
「それは……」

 マドカはそう言ったきり、押し黙った。
 一瞬出来た沈黙。その瞬間に、アオキがマドカの白い太ももの上に手を置いた。

「あっ、ちょっと、アオキさん……! 何を、するの!?」
「おっと、いい反応。感度は、いいみたいだね?」
「もう……! 知りません」

 アオキはマドカの太ももに置いた手をパッと引き、マドカは正座して股間の上に文鎮のように握りしめた手を置いた。
 マドカの顔はアルコールと今のスキンシップのせいか、顔は真っ赤になっている。
 
「マドカちゃんって、ハヤト以外には、男と付き合ったこと無いん?」
「……高校の頃から一緒にいるし、わたしはハヤトさんだけでいいんです」
「そりゃあハヤトも幸せもんだなぁ。でも、あいつの為にも、もうちょっと男の事知ってた方がいいと思うけどなぁ。浮気、されたくないだろ?」
「ハヤトさんが……浮気なんて」
「でも、若いのに月イチじゃ、もう結構アブないんじゃないの?」
「そんなこと……」
「マドカちゃんも、ストレス溜まっちゃうだろう?」
「…………」
「だからさ」

 アオキはマドカの肩に何気なく手を回して、耳元で呟いた。

「俺で、練習してみなよ」
「れ、練習って、何のですか?」
「だから、男を悦ばす、練習」
「そ、そんなこと」
「俺さ、実はマドカちゃんの事、前からいいなって思ってたんだ。でも、好きになってくれなくていいよ、マドカちゃんにはハヤトがいるからな」
「え、そんな事、急に言われても、わたし」
「だから、俺は、練習相手でいいよ。ハヤトには、もちろん黙っておくからさ?」
「だっ、駄目よ、そんなの――」


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