投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

私生活
【ノンフィクション その他小説】

私生活の最初へ 私生活 30 私生活 32 私生活の最後へ

-4

「どんな子が来るかと思ったら、意外と真面目そうだな」


早坂さんはそう言いながら私の顔をまじまじと見た。

早坂さんは、質のよさそうなスーツを着て、黒縁の眼鏡をかけていた。


よくみるとそこまで格好いいわけではないけれど、雰囲気は所謂「イケメン」だった。


「…いい香りする」
思わず言ってしまうくらい、早坂さんはいい香りをまとっていた。


「嗅ぐ?」

私の鼻に首元を近づけ、早坂さんは香水の匂いを嗅がせた。


「…飴みたいな匂いがする」

「飴って…」

早坂さんが頬を緩める。悪い人ではなさそうだなと、なんとなく思った。


私生活の最初へ 私生活 30 私生活 32 私生活の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前