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Twin's Story 10 "Cherry Chocolate Time"
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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約束-4

 「そんなことがあったんだ・・・・。」春菜がひどく辛そうな顔をして言った。
 「しかし龍くん、心が広いよ。って言うか、大人じゃん。」夏輝が優しい目で言った。
 「そうなの。龍だから赦してくれたんだって思う。でも、」真雪は視線を膝に落として続けた。「その龍をあたし、裏切った・・・・。」
 「その自覚があるんなら大丈夫だよ、真雪。」夏輝が言った。
 「もう済んだことなんだから、忘れなよ。ほら、顔上げて、真雪。」春菜も言った。
 「ありがとう・・・二人とも。」真雪は涙を人差し指でそっと拭った。
 「あたしもね、」夏輝が語り始めた。「実習中、何度か危ないこと、あったよ。」
 「危ないこと?」
 「うん。授業受けたり訓練してたりするとね、男ドモが言い寄ってくるわけよ。」
 「そうなの?」
 「女性が相対的に少ないってこともあるし、警察官志望の男って妙に自信過剰なやつが多かったりするんだよね。」
 「自信過剰?」
 「そ。ま、今の同期生だけかもしんないけどさ。」夏輝はコーヒーをすすった。「いきなり初対面で『俺と付き合わないか?』とか言ってくるんだよ?信じられる?」
 「ストレートだね。」春菜が言った。
 「でしょ。」
 「夏輝可愛いし、脚もきれいだし、活発で明るいし。男性に好かれる要素満載だからね。」真雪が笑った。
 「で、その時、どうしたの?」春菜が訊いた。
 「『蹴飛ばされたくなかったら、あたしの前から消えろ!』って言ってやった。」
 春菜も真雪も大笑いした。
 「ま、その程度なら笑って済まされるけどね。今年の秋にはちょっとやばいこともあったよ。」
 「え?」
 「あたし、危うく修平以外の男にふらふらと行っちゃうとこだった。」
 「ホントに?!」春菜が口を押さえた。
 「警察官に採用が決まると、警察学校に入んなきゃいけないんだけど、あたしみたいに高卒の場合は21か月間の『採用時教養期間』って言うのがあってさ、四段階の研修が行われるわけ。」
 「長いよね。」真雪が言った。
 「最初の段階が警察学校での『初任科教養』、そして『職場実習』っつって交番での実習。それが終わるとまた学校に戻って『初任補修科生』として勉強や訓練、そして最後の『実戦実習』。」
 「今、夏輝はその最後の段階なんだよね。」
 「そうなの。でさ、今も基本的に交番での勤務が中心なんだけど、この実戦実習が始まってすぐの頃、あたし、とっても落ち込んでた時期があったんだ。」
 「落ち込んでた?」
 「そう。週に一度、土曜日の夜は修平と同じ剣道の道場に通ってたんだけど、」
 「そうか、警察官って武道もやんなきゃいけないんだよね。」
 「うん。でも、修平も大学で忙しかったり、あたしも肉体的に疲れてたりで、道場でも日常でも顔を合わせることがほとんどなかった時期があったんだ。」
 「そうなの・・・。」
 「電話やメールだけじゃ満たされないって感じだった。」
 「うん。わかる、それ。」真雪が言った。
 「ある日、パトカーで実習指導員の巡査長と二人でパトロールしてる時にね、あたし辛くて泣いちゃったんだ。」
 「勤務中に?」
 「そしたらさ、その巡査長が、パトカーを路肩に駐めてあたしを慰めてくれるわけよ。」
 「優しい人だったんだね。」
 「確かに優しかった。その時、あたしも彼に食事に誘われた。」
 「で、その誘いに乗ったの?夏輝。」
 「乗っちゃったんだよ。どういうわけかね。」
 「て、天道君のこと、思い出さなかったの?」春菜が恐る恐る訊いた。
 「あたしも真雪みたいに、食事でお酒飲んじゃって、何だかその時は、なかなか会えない修平より、今目の前にいるこの優しい人に甘えたい、っていう気持ちになったんだよね。」
 「そうなんだ・・・・。」春菜が悲しそうな顔で言った。
 「でも、巡査長は偉かった。そんなあたしに何も手出しせずに、店を出て肩をぽんぽん、って叩いてくれただけで、寮に帰してくれた。」
 「危なかったね、ほんとに・・・。」真雪が言った。「あたしみたいにならなくて、ほんとに良かったよ、夏輝。」


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