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Twin's Story 10 "Cherry Chocolate Time"
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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約束-3

 「ごめんね、急に呼び出したりして。」真雪はテーブルの向かいに座った春菜に言った。
 「ううん。大丈夫。私も丁度あなたとお茶飲みたいなって思ってたところだったの。」
 「そう。良かった。」
 街中にあるその喫茶店にはカウンターの他に、通りに面した広い窓に沿って四人がけのテーブルが3つ並べて置いてあった。窓にはサンタクロースやトナカイなどのデコレーションが施されていた。
 「もうすぐクリスマスだね。」
 「そうだね。」
 「ケン兄と約束してるの?」
 「うん。海の見えるレストランに連れて行ってくれるって言ってた。」
 「わあ、ロマンチック。さすがケン兄。それで、そのままお泊まり?」
 「う、うん。もうホテルも予約した、って言ってた。」春菜は頬を赤らめて恥ずかしそうに言った。
 「素敵。」
 「真雪は?」
 「龍はまだ高一だからねー。」
 「夜はどうやって過ごすの?」
 「まだ未定。」
 「どっか素敵なところに行きなよ。せっかくのクリスマス。」
 「そうだね。でも彼、未成年だから、夜、街をうろついてたりしたら補導されちゃうかも。」
 「あなたがついてるから大丈夫でしょ。補導員に質問されたら、いとこです、って言えばいいじゃない。嘘じゃないから堂々とね。」
 「そうね。それもいいかも。」真雪はカップを持ち上げ、口に運んだ。
 店のドアが開く音がした。いらっしゃいませ、という若い男性店員の声がした。
 「あ、来た来た。」真雪は手に持っていたカフェオレのカップをテーブルに置いて、入り口のドアを入ったところに置かれたクリスマスツリーの横に立っているポニーテールの女性に手を振った。
 「ごめんごめん、遅くなっちゃった。」夏輝は小走りで二人のテーブルにやって来た。
 「そんなに待ってないよ。座って。」真雪が促した。夏輝は春菜の隣に腰掛けた。
 「今月で実習も終わるんでしょ?」春菜が夏輝に言った。
 「もう、長かった・・。21か月だよ、21か月。高校出てから。」
 「来月から念願の本職警察官だよね。」
 「どうにかこうにか。」夏輝は笑った。
 「所属は決まったの?」
 「一応希望は出したけどね。たぶん地域課だと思う。」
 「地域課って?」
 「要するに『お巡りさん』だよ。交番勤務ってとこ。」
 「そう。」
 「で、どうしたの?急にあたしたちを呼び出したりして。単純にお茶タイムだったらあんたん家でいいわけだし。何かあった?」
 「さすが警察官だね。鋭い洞察力。」真雪は少しばつが悪そうに笑った後、椅子に座り直して語り始めた。「あのね、」


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