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K×3
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K×3-6

昌校のピッチャーは萎縮しながらも、第1球を投げた


その相手、ピッチャーが放った球は真ん中高めという絶好球だ

あまりの威圧に、まともに投げれなかったと思われる
ブンッ

不破のバットが空を切る

まさか、真ん中の絶好球を空振り・・・

相手チームは安堵し、味方チームは絶望を感じた


「全然ダメじゃん・・」

「所詮、中学レベルか」

あちらこちらで、そんな事が囁かれる

(すげ〜〜
なんて振りだ・・・
あの野郎、野球辞めたとか言っておきながら、毎日、素振りしてたな)

輝は関心した
今、この場で不破の実力の凄さを感じたのは、輝・山口・仁の3人だけである


さっきの空振りに気をよくした、ピッチャーは次に外からバッターに向かって曲がるカーブを投げた


不破の軸足に溜めが加わる
ボールを引き付け、腰の回転とともにバットが前に出される

キーーーン

不破のスイングは完璧にボールを捕らえた
ボールが高くあがり、センター方向にグングン伸びていく

「何やってんだ!?
走れー!」

ベンチの山口が不破の打球に見とれている輝に向かって叫ぶ

ようやく気付いた輝はセカンドに向かって走る

「ワー!!!」

という歓声が味方ベンチからあがる。
ボールはセンターを越え、さらには柵を越えていた

「サっサヨナラホームラン・・・」

不破の初打席はサヨナラホームランという奇跡的な結果となった・・・


試合後の岸鷲高校グランドにみんなが集まる

「あ〜あぁ!試合に勝ったから約束通りチームに入るとしますかぁ〜」

不破はわざとらしく溜め息を付きそう言う
その不破の仕草に輝は苦笑を浮かべる

「なぁ〜に言ってるんだ?試合を決めたのはキミのサヨナラホームランだろ?」
周りから笑い声があがる
それに吊られ不破の顔にも笑顔が浮かぶ

そして、スゥ〜と息を吸い込むと不破は叫ぶ

「岸鷲2中の不破靖です!!中学の頃はセンターを守ってました!!!よろしくお願いします!!」

パチパチパチパチ

チームメイト全員から拍手が送られる

「あっ!それと目指すは甲子園っすから、そこんとこ宜しく」

「え〜〜〜!!!」

みんなが甲子園と言う言葉に驚く
ただ一人、輝だけは、その言葉を誰よりも喜んだ


天才スラッガー不破を加えた岸鷲高校
今、彼らの止まっていた、時間が動きだした


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