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サクラ大戦〜独逸の花乙女〜
【二次創作 その他小説】

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サクラ大戦〜独逸の花乙女〜-1

エピローグ
時は太正、蒸気機関の飛躍的進歩の恩恵によって蒸気が街に溢れ、各国の繁栄は目を見張るものがあった。
最大最後の世界大戦、欧州大戦で発達した人型蒸気は軍事的な武装型から民間用のまで幅広く普及し、人々の生活にも深く浸透していった。欧州大戦終戦後、世界的秘密平和組織、賢人(テンプル)機関によって恒久的平和が確約され、終戦後の世界恐慌にもめげず、人々は平和と日常を取り戻していった。
しかし、光があれば闇がわる様に平和という舞台の裏に文字通り暗躍する、邪な者達、古来より闇に住む魑魅魍魎…………。
それらに対抗するため、賢人機関は霊的都市防衛計画を発案、欧州大戦中、実験的に計画、開発した霊子甲冑の戦闘部隊による都市防衛を計画した。
霊子とは、霊力のことであり、予知、予言、物体浮遊、それこそ挙げればキリがない、常人には発揮されない特殊能力ことである。
そして、霊力を持つ人間を集め、結成された欧州星組。
欧州大戦終戦と共に解体されたものの、その星組のデータを基に日本政府及び賢人機関は太正十二年、帝国華撃団を結成する。
華撃団主戦力「花組」のメンバーは霊力を持つ乙女達、彼女達は表向きは帝国大劇場の花形役者であるが、一度戦闘服に身を包めば、平和を乱す悪を討つ帝国華撃団花組となる。
花組は隊長、大神一郎の下に団結し、帝都を脅かし、江戸幕府復活、政府転覆を目論む「黒之巣会」と対決、地下にある敵本拠の激闘を制し、帝都に平和を取り戻す。
しかし、次なる敵は葵叉丹率いる、日本の歴史上で何度となく魔から現れ、日本を襲撃した、帝都の怨敵とも言える「降魔」が現れる。
一度は降魔の圧倒的魔力に屈しかけたが、帝国華撃団メンバーは挫折を乗り越え、魔王サタンとの最終決戦に勝利し、帝都には明るい笑顔と人々の幸せが戻った。
太正十四年
だが、帝都の傷が癒える間もなく、新たな敵、鬼王を筆頭とした「黒鬼会」が帝都を脅かす。
「黒鬼会」を倒すも、その背後にいる悪の権化、陸軍大将京極が人工培養した機械と降魔を組み合わせた降魔機を武器に日本の実権を握ろうと、太古の怪物「武蔵」を蘇らせる。
花組は武蔵に突入、死闘の果てに京極を撃破、平和を掴む。
太正十五年
花組隊長、大神一郎は単身、巴里に向かう。
近代文明や芸術が織りなす花の都に忍び寄る黒い闇。
発展した国の裏側について回る影。
大神一郎は霊的都市防衛計画で新設された巴里華撃団・花組の隊長に任命される。
異国の少女達に戸惑いながらも、互いに信頼関係を築いていく。
巴里を襲う怪人を倒し、欧州全土に轟いたオーク巨樹事件を解決し、異国での任務を終え、帝都に舞い戻る大神一郎。
太正十六年
帰ってきた大神を待っていたのは、超巨大戦艦「ミカサ」の蒸気による恩恵で発達した帝都だったが、不可思議な金色の蒸気による事件が多発。
またしても帝国華撃団は戦いへと赴く。
強大な敵に苦戦する帝国華撃団を救ったのは、巴里華撃団だった。
二つの華撃団は大神華撃団として、一つとなり、帝都を破壊しようと蒸気を操っていた大久保長安を倒し、大神はその功ををもって、総司令に任命される。
帝都に平和が舞い戻ったのであった。
太正十七年
第三の都市防衛華撃団として、紐育華撃団が結成される、大神一郎の甥、大河新次郎は紐育華撃団への配属を命じられ、単身紐育に向かうと同時に、第四の都市防衛華撃団、独逸華撃団に主人公こと、天城龍一郎が独逸に向かうことを命じられる所から、この物語は始まっていく。


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