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The end of the DragonRaja,
【二次創作 その他小説】

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The end of the DragonRaja, Chapter 2[The start in new life]-9

  ねぇアラン…
    私 ピノは守れなかったけど あなたにとって大切な人は守ることができた
    もしさ 私があの時避けて リーフが死んじゃったら あなた悲しむものね
    とても とっても……
    私そんなアランの姿 生きてまで見たくないもの
    でも これで良かった
    あなたの優しい笑顔だけは守れて
    ピノのこと慕ってくれてありがとね
    両親を亡くした私達には あなたの存在はとっても大きかった…
    あなたもそうかな?
    でも 私達がいなくなっても 泣かないでね…
    あなたが悲しむ姿は見たくない
    けど あなたのことだから 泣いてくれるんだろうな
    そんなあたなのことが 大好きだけどね
  
    私達のこと 忘れないでね
    3人で過ごした日々は変わることはないから
    忘れそうになったら あの楽しかった日々を思い出して…

    アランのこと 好きになれて良かった
    ありがとう
    じゃぁね……

  
 アランのために、自分の命よりも、彼が悲しむことがない道を選択したアイサは、
 静かに息を引き取った。
 彼女の心は彼に届いただろうか。
 答えは出ない。
 けれどもヴァルキリーと、そしてリーフにだけは、しっかりと託された。
 それを悟ったかのような彼女の顔はとても満足気な表情だった、悲しいほどに。
 もう泣けないのにアイサは涙で頬を濡らし続けている。
 リーフの瞳から溢れ出た涙が、彼女の頬に零れ落ちていた。




 ヴァルキリーはアイサの最期を看取ると、静かに立ち上がり、城門前の戦闘を見始めた。
 彼は自分の怒りを抑える事ができなくなっていた。
 沸々と湧き上がる怒りを。
 バイサス軍へ向けて。
 鞘からやや湾曲する細身の剣を抜き取り、切っ先をバイサス軍へ向けた。
 しかしその剣は激しく揺れているだけでその場から動かなかった。
一方のリーフは震える手でアイサの乱れた髪を整え布で彼女の顔を拭っている。
 リーフの涙が止まる事はない。
 しかし異常なほどの小刻みな甲冑の金属音を聞き、リーフがヴァルキリーへ声を掛ける。

「ヴァルキリー…様…?」

 俺は 俺は…

 アイサが死をもってして守ったリーフ。
 そのリーフをヴァルキリー自身が守らずして誰が守る。
 彼はそう思っていた。
 そして彼がこの部隊を率いジャイファン軍の統率者である。
 彼が敵を殺し己の怒りを発散させることは自己満足に過ぎない。
 それは立場ある者の行動ではない。
 ただ、ヴァルキリーはそれを当然理解している。
 彼は軍律を重んじる人間だから。
 しかし頭では理解していても感情は牙を剥きだし殺戮を望んでいた。
 それは彼の気持ちを考慮すれば仕方のないことだった…。
 今の彼は理性と感情の狭間でもがき苦しんでいる。
 最早リーフの声ですら彼に届くかわからない。


「ヴァルキリー様、ご報告に上がりました!」

 海上からのアランが遣した伝令だった。
 しかし、ヴァルキリーの反応はない。
 再び声を掛けようとした伝令だが、アイサの亡骸を見て事態を理解した。
 ただ彼も重要な命を受けているため、全軍を統括するヴァルキリーには言わなければならなかった。
 だが、アイサの傍にいたリーフがそっと左手を横にして伝令を制する。
 そしてリーフはヴァルキリーの前へと進みだした。
 ヴァルキリーの怒りで震えている剣の切っ先の前へ。
 リーフは未だ涙を拭いきれていない顔を、ヴァルキリーへ見せた。
 しかし流れる涙はアイサに救われた命を無下にしないという、強い気迫に満ち溢れていた。

「ヴァルキリー様、伝令が到着しています。」

 アイサが守ったリーフに剣を向けている事実を前にして、
 彼の理性はようやく愚かな感情を斬り殺した。
 しかし雑念を払拭しすぎた理性は、少々研ぎ澄まされ過ぎた。
 静かに剣を鞘にしまい、右手でリーフの右手を掴む。

「すまない…。迷惑を掛けた…。」

 そう言うと、彼はリーフの右手を思い切り後ろへ引っ張った。
 同時に左手に持つ盾を前にし、右足を一歩大きく踏み込む。


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