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サンダーみらくる。
【その他 官能小説】

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サンダーみらくる。-2

「やッ!ダメ!恥ずかしいよ…」
和泉は、服を脱がせようとする芳樹の手を拒む。
「あのね〜…もう一回見てるんだから。それに脱がないと何も出来ないよ」
「でも…」
「ん〜…じゃあ脱がされるのが嫌なら、自分で脱ぐ?」
「え?」
「俺、目閉じてるから。」
「う…ん…」
―パサッ
和泉は恥ずかしそうに、体から衣服を剥いでいく。
「(芳樹に脱がせてもらったほうが良かったよぉ…こっちの方が緊張する…)」
「(…ヤバイ。服の擦れる音でさえ…興奮するし…)」
和泉は躊躇しながらも下着以外の服を脱いだ。
「(イイよ…とか言った方がイイの!?でもそれじゃぁエロちっくか!?)」
和泉は焦った。
「(まだ?っとか言った方がイイの?でもソレじゃ和泉が嫌な気持ちになるかな?)」
芳樹もまた目を閉じながら、焦っていた。
「(やっぱりあたしから言おう。)」
「(やっぱり俺から言おう。)」
「「あのッ!」」
二人は気が合いすぎて、ほぼ同時に声を発した。
「え?あ…なに?芳樹」
「いや…和泉こそ。」
「「…。」」
二人の間に無の時間が流れる。
「「あのッ!」」
再び、二人の声がハモった。
「ふふッ…噛み合わないね〜」
「違うよ、和泉。噛み合わないんじゃねぇんだ。気が合いすぎるんだよ。」
芳樹は目を堅く閉ざしたまま、そう答えた。和泉は芳樹の顔を覗き込む。
「(あ…まだ閉じててくれてたんだ…)」
和泉は、芳樹が約束を頑なに守っている姿が愛しくて仕方がなかった。そして、同時にこの人でよかったと思った。
「…触れてもイイ?」
和泉はそっと芳樹に尋ねた。
「…どうぞ」
芳樹の返事が返ってくると、和泉は芳樹の頬に手を添えた。
頬に手が触れると同時に、芳樹の体がピクッと震える。
「…やべぇ。何かわかんねぇけど…すっごく緊張する…」
顔を少し赤く染め、芳樹がそう言った。
「(あぁ…あたしはこの人が好きなんだ)」
和泉は、ふっと微笑み背伸びをして、芳樹の瞼にキスを落とした。
「…目、開けていいよ。」
芳樹はそッと目を開ける。そして、和泉の姿を見つけると、瞬時にその細い体を抱き締めた。ガラスの置物を扱う時のように優しく、体で愛を表現するように強く、抱き締める。
「…初めてなので、優しくしてください。」
和泉は頭を芳樹の胸に埋めた。
「…努力します」

―…
「んッ…あぁ…」
芳樹は和泉の胸を愛撫し始めた。舌を上手く使って、和泉を快楽へと導く。
和泉の体でオナニーを経験した芳樹は、和泉の体をよく理解していた。しかしそれを知りながらも、和泉の快感ポイントから少しずらした所を攻めていく。
「ふッ…芳樹…何か焦らしてない?」
「…バレた?」
「やッ…ヒドイ!」
「ゴメン…だって、何かもったいなくて…その…つまり…」
芳樹は和泉の頬にかかった髪を払いながら、言葉を濁す。
「…何がもったいないの?」
和泉はくすぐったそうに、肩を縮めた。
「…い。」
「ん?何?」
芳樹は恥ずかしくなって和泉の横に倒れこんだ。そして、和泉の耳元で呟く。
「和泉の喘ぐ声、色っぽいから…イカせるのもったいないんだ」
和泉は一瞬のうちに顔を赤く染めた。そしてベッドに顔を埋めて言う。
「…バカ」
芳樹はくすっと笑うと、体を起こした。
「…だからね…和泉」
和泉は依然顔を上げない。
芳樹は、和泉の露になっている背中を指でなぞる。
「ふッ…」
時折、和泉は切ない声をあげるのだが芳樹は聞こえないふりをした。
「…だから…もっと聞かせて?和泉の声」
芳樹はそう言うと、指がなぞっていた所にキスを落した。
「あッ…芳樹ッ」
「そう…その声で俺を呼んで…もっと…」
芳樹は和泉を仰向けにし、脚を開かせようとした。


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