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若き亀やん、再び!(シリーズ3麻雀編)
【コメディ その他小説】

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作戦会議-2

「おい、お前らちょっとタバコ買いに行こうや!」

オレは松原と岸和田に目配せした。

「タバコ?オレ余分に持ってるからオレのん吸えや。行くのめんどいわ」

ボケの岸和田がほざきやがった。

「アホ!もっと美味いタバコ売ってるんじゃ、だまって来い!」

ホンマ疲れるやっちゃで。オレは岸和田の耳を引っ張りながら松原と一緒にそそくさと部屋から出た。

「イタタタ、耳を離せ!ちぎれるやんけ!イッター!ムチャすんなや!ホンで一体どんなタバコなんや?ホンマに美味いんかいな?」

「お前ホンマにアホやな、部屋から出る口実やがな」

「それやったらオレにも解る様言えや!回りくどい言い方すんなや!」

 これを逆ギレと言う。

「アホは放っとこ。まっつん、支配人の弱点解ったど!これで勢いを阻止できるかもしれん」

「ホンマか?」

「ああ、ホンマや。さっきのまっつんの情報が役にたったわ」

「へっ?オレ亀やんに何て言うた?」

「まあ、聞けや。お前ら小5の時に引っ越したピンちゃんの事覚えてるやろ?」

オレはちょっと勿体ぶって昔の友達の話をした。

「お〜、ピンちゃんかあ、懐かしいのう。しゃーけど何で今ピンちゃんが出てくるんや」

「そのピンちゃんが何で『ピンちゃん』て呼ばれるようになったか知ってるか?」

「当り前やんけ、銭湯でいつもピンピンに立つからピンちゃんやんけ!超有名な話やど」

「そうや!ピンちゃんはエロいこと考えんでも、風呂で温まると勝手にピンピンに立ちよったんや」

「そうそう、オレらも銭湯行ったらピンちゃんみたいに立たそうとして、いつもエロいこと考えてたよな!」

「そうやがな、誰が一番早く立つか競争したやんけ!オレがいつも一番やったけどな」

オレは何でも一番が好きや。

「うひゃっひゃ、亀やんが早かったんは、モノが小さいから血のめぐりが早いからちゃうけ?」

「黙れ!それと他にもオレの知り合いでガチャガチャ回したら、ピンピンになるヤツ居るんや!」

オレは解りやすいようにもう一つの例を挙げた。

実はオレのことやがな♪何か知らんけどガチャガチャしたらワクワクしてピンピンになりよるんや。オレはこの現象を『ガチャガチャピンとムックリの回せボッキッキー現象』と呼んでいる。

「そいつ変態ちゃうけ?」

「じゃかましわい!」

「何で、亀やんが怒るんや?」

「えっ?ま、まあええやんけ。ピンちゃんとそいつの例から考えてみても、ある条件でピンピンになる人種は結構居るもんなんや」

「そんなヤツは滅多に居らん!」

「じゃかましい!黙って聞け!ホンでさっきのまっつんの言葉やがな」

「オレ、何て言うた?」

「お前、さっき『坊やタツはその名の通り坊やタツやった』ってオヤジから聞いた言うてたやろ」

「お〜、言うた言うた、それで?」

「ここまで言うてまだ解らんか?」

「全く解らん。亀やんさっきからピンピンピンピン言うて、1人ピンピンやり過ぎて熱でも出たんか?」

「1人ピンピンのやり過ぎはお前やんけ!アカン、アホに説明しようとしてもラチアカンわ」


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