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雑踏の片隅で
【その他 官能小説】

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龍の祝福-10

 白い尻から、均整のとれた足が床まですらりと伸びている。
 俺はその背後に立ち、彼女の尻に触れた。ショウコは俺の方に首を向けている。
 俺のほぼ垂直にまで屹立した勃起を見つめていた。
 彼女の尻は滑らかでしっかりと弾力があった。
 その弾力を確かめながら、後ろから勃起を当てがう。
 ゴムをつけようか一瞬迷ったが、やめた。
 俺のものを見つめるショウコの目が、不要だと言っているような気がした。
 ショウコの背中の龍が、俺を見ている。ショウコも俺を見つめている。
 薄っすらと笑っていた。壁に両手をついている。

 俺は腰を進めて、彼女の中にゆっくり入っていく。
 ショウコの眉間に皺が入っている。それでも、まだ俺の方を見ている。
 入り口から、もの凄い締め付けを感じ、内部もうねっている。
 ショウコが、何かに耐えるように歯を食いしばっていた。男を震え立たせるような顔だ。
 その顔を、突き崩したい思いに駆られた。
 俺は奥まで侵入した後、一度、二度と腰を前後させる。
 ショウコが食いしばっていた口元から息を吐き出し、喚き始めた。

「あっ、あっ、ふっ、太ッ……! いいわ、そこ、もっと、突いて!」

 ショウコの締まったウエストを抱えて、俺は盛んに彼女を突いた。
 白い背中がほんのり朱に染まって、龍が炎を吐いたかのようにも見える。
 ショウコは相変わらず、俺の方に顔を向けている。
 自分の乱れる顔を俺に見せつけている、見せつけながら俺の顔も見つめていた。
 俺も息が荒く、いつのまにか顔をしかめてしまっていた。
 彼女の締め付けとうねりに耐え切れなくなりそうなのが、顔に出てしまっている。
 もう、早くこの気持ちのいい肉の穴に放出してしまいたい。
 ショウコの体が震えだして、あああっ、と高い声を上げ始めた。
 俺はショウコの尻に爪を立て、腰を強く握り、ドスドスと乱暴に自分の腰を叩きつけた。
 ショウコが断末魔の悲鳴をあげる。

「んあっ! あああっ、イイイイイ……いくいく、ううう……イックーーーッ!!」

 ショウコの全身が震え、顔を歪ませ、声を出して俺に絶頂を訴えていた。
 俺は震えるショウコの体にしがみついて、さらに三度ほど突き入れてから射精した。
 自分の硬直が彼女の中でドクッドクッと弾けている。
 締め付ける彼女の肉壁で扱きながら、最後まで出し尽くす快感を味わっていた。
 ショウコは少し呻き声をあげながら、まだ体を震わせていた。


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