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秋晴れの栗拾い
【OL/お姉さん 官能小説】

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プロローグ-2

「山ねずみ・・・の、類いかしら」

 可愛いと言えば可愛いかもしれないが、特に興味がある訳でも無いので顔を出している間に携帯で写真をとっておいた。もう少し奥に行けば、栗鼠とか居るかもしれない。手入れの行き届いた林の奥を覗く。木の他に見えるものは無いが、鬱蒼と繁っている訳でも無さそうな方へ進む。宛ても無いままに歩いていると石垣に区切られた50センチほどの段差が現れ、里菜はそこに腰掛けた。
 石垣の向こうは緩やかな下りの傾斜になっていたが、やはり等間隔に木が植えられている。

(あっ・・・)

 下段の木々の間を落ち葉を鳴らして小動物がまた走った。すぐに近くの木に登っていったそれは、二匹。人間が居る事に気付いていないのか、枝の上で戯れ合っている。

「きっと、恋人同士ね・・・」

 里菜が独りごちても逃げる様子もなく、二匹を眺めながら手探りで鞄から取り出した水筒のお茶を飲んだ。



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