投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

滴った
【ショートショート その他小説】

滴ったの最初へ 滴った 0 滴った 2 滴ったの最後へ

滴った-1

それはまるでアメーバのようで、ナメクジのようで、ニンゲンのような不思議なもの。

地面の流れと逆らって
時には速く
時には遅く
自分の身を削りながら進む

けれど命は儚くて
たった一往復で命は半分以下にまでなってしまった

ゼリーみたく透明な体
ときどき色のつく日はあるけれど

今日見つけたその子は本当の透明だった


そのうち靴に吸収される
そのうち気となる

それまで頑張れ










雨の日の電車内にできた水溜まり


滴ったの最初へ 滴った 0 滴った 2 滴ったの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前