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たそがれ天使
【痴漢/痴女 官能小説】

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後編-6

「まぁ、勝手に腰を動かしちゃって、そんなに気持ちいいの?」

 あそこから口を離して、例の掠れた声で女がオレを煽る。一瞬でも、粘膜と粘膜が擦れ
る感触が途切れると切なくて堪らなくなってしまう。自分からあそこを動かして、せめて
女の手のひらだけでも触れているようにしないと気が狂いそうになる。

「堅い、堅いよ、すっごく堅い、ビクンビクンて脈打ってる」

 まるで身体の自由が利かない。オレは完全に、快楽だけを求めて腰を動かし続けるマシ
ーンと化してしまったようだった。

「いいよ、我慢しなくて、気持ちいいんなら、もう出しちゃっていいよ」

 サオを擦っている左手の動きが激しくなり、それとともにオレを煽り立てる言葉も矢継
ぎ早にポンポンと発せられる。女が、スツールの上から何かゴムの袋みたいな物を取って
口に入れるのがチラッと見えた感じがしたが、気にしている余裕は全くなかった。

「息すごいね、はぁはぁ言ってるよ、気持ちいいの? いいよ、出して、出して…」

 女は、左手に加えて右手でもサオを握り、カリと一緒に上下に擦って強烈にしごき上げ
ながらアタマを唇と舌になすりつけて吸い込む。
 あそこの先からフクロを経由し、背骨を通って急速にせり上がってくる快感に、オレは
間近に迫るフィニッシュを予感した。

 女は、いつ精液が発射されても口の中で受け止められるような態勢をつくった。

「うぁ…あ…ご…ぉああ…」

 女の動作とオレの腰の動きが連動してどんどん加速していく。あそこを咥えた女の唇か
ら漏れる音と昂まるオレの喘ぎ声、ジュポジュポとイヤらしい音が渾然一体となって、殺
風景な地下室に充満していった。

「あああ…もう出そう、出る、出る、うぁっ、がっ…」

 フクロから液体が管を通って外へ噴き出していく感覚と同時に、あそこがビクンとひと
際大きく痙攣し、オレは、絶頂を迎えた。瞬間、頭の中が真っ白になり、次いで、果てし
ない開放感と虚脱感が体全体を支配した。
 女は、痙攣しながら続けざまに白い液体を吐き出すオレのあそこをしっかりと咥えたま
ま、絞り出すように吸い上げていく。射精の直後で敏感になったアタマの部分が女の唇と
舌の動きに反応してヒクつき、最後の一滴まで、溜まっていた物を残らず出し尽くした。

 咥えたまま舌先を使って、あそこに纏わり着いた精液を丁寧に拭っていた女は、それを
終えると、零さないように口を半開きにしたまま立ち上がった。少ししゃがんで、すぐ側
のスツールの上から小さなスプレーを手に取る。絶頂の余韻に浸って半ば放心状態だった
オレは、女が何をしようとしているのか、少しも気にしていなかった。

 次の瞬間、女が、いきなりオレの顔面に向かってスプレーを噴きつけた。まともに喰ら
ってしまったオレは、昏倒してソファの上へ横向きに崩れ落ちた。


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