盟約-6
「……んっ……どうだ?」
軽く舌を出したまま薫子が見上げ、その仕草にビクンと肉棒が反応した。
だってエロいんだよ、舌出したまま見上げるなっつうの。
「……大丈夫そうだな」
ピクピク動く肉棒に気づいた薫子が視線を下げて、膨らんだズボンの上からソコをぱしっと叩いた。
「あ、酷ぇ」
「ソコも後で癒してやる」
「やりっ」
俺はいそいそと服を脱いで先にバスルームに入る。
しっかり泡立てたタオルで全身くまなく洗い、先に湯船に浸かった。
少しすると髪を結い上げた薫子がバスルームに入ってくる。
白い肌に漆黒の髪、きゅっとくびれた腰とボリュームある桃尻、大きからず小さからずの胸にピンク色の乳首……俺的に全てがツボ。
「あまりじろじろ見るな……視姦されてるみたいだ」
薫子が少し顔を赤くして文句を言う。
「視姦?してますよ?」
ニヤニヤして答えると薫子は怒ったように俺を睨んだ……が、尻尾はパタパタ。
萌え〜可愛いんだから、俺の犬神様は。
薫子が躰を洗っている間中、舐めるように視線を這わせる。
背中を向けている彼女のうなじがとても色っぽい……俺、うなじフェチだったのかなあ?
悪戯心が芽生え、そっと腕を伸ばし、人差し指で下から上へと背骨をなぞってみた。
「はぅうぅ?!」
薫子の尻尾がビシッと立ち上がり、指の動きに合わせて下から上へと毛が逆立つ。
おもしれえ……宮○駿のアニメみてえ。
「アツっ!」
振り向いた薫子にペシッと手を叩かれた俺は、手を引っ込めながらもクスクス笑う。
考えてみれば今までこんな穏やかに時間を過ごした事は無かった……俺が我慢できずにがっついて狂わせて貪り喰って……最悪だな、俺。
今はそんな事しなくても大丈夫……彼女は俺のモノ……違うな、俺が彼女のモノなのか。
「ニヤニヤして気持ち悪い」
躰を洗い終わった薫子が泡を流して湯船に入ってきた。
「ん?そりゃニヤニヤしますって……300年近く生きててこんなに幸せなのは初めてだし」
薫子を後ろ向きに抱き寄せてうなじに顔を埋める。
ボディーソープの香りと薫子の体臭が混じっていい匂い♪
こんな時、嗅覚鋭い妖怪で良かったと思う。
「なあ……敬語はやめないか?」
「ん〜…そっすねえ……敬語やめると常にSモードになっちまうんですよね……」
敬語を使う事でストッパーになっている。
これで普段から敬語無しにしたら所構わずマゾ調教しそうだ。