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なぎさの就職活動〜凌辱面接記〜
【レイプ 官能小説】

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転職と就職活動、そして絶望-3

 届くのは不採用通知ばかり。ひとり暮らしのなぎさは、収入が無ければ貯金を食い潰していくしかない。かといって、その場しのぎのアルバイトを重ねる気にはならなかった。前の仕事より悪い条件で、やりたくもない仕事をやるのなら、なんのために会社を辞めたのかわからない。一応、世間では名の通った大学を出ているというプライドだってある。

 あまりにも不採用が続くので、人事関係の仕事に携わっている友人の野上志保にどうすればいいか相談した。直せるところがあれば直したいという気持ちもあった。志保は、言葉を選びながら丁寧に教えてくれた。

『ああ……それは別になぎさが特にダメってわけじゃないよ。いま不景気だし、企業のほうも選び放題なんだよね。ひとり募集した枠に、何十人も応募してくるとかザラだもん。それに、募集したって会社側が気に入る人間がいなかったら、結局ひとりも採用しないなんていうのもあるし。だからさ、落とされることに原因があるわけじゃなくて、採用される方が特殊なんだよ。それに……なぎさ、わたしと同い年だから27でしょ?』

「27だと、もうオバサンだから採用してもらえない、とか?」

『違う、違う! あのね、それくらいの年齢の女性ってどうしてもこれから結婚や出産が視野に入ってくるでしょ? 雇う側としては、せっかく採用したのに1年もたたないうちに、結婚するんで辞めます、妊娠したんで産休ください、じゃあさ、やっぱり困っちゃうんだよね』

 頭を殴られたような気がした。そんな目で見られていたなんて、思いもしなかった。

「えっ……そうなんだ。じゃあ、もう就職そのものが無理ってこと? でも産休とかって、法律で認められてるんじゃないの?」

『うーん。確かに法律ではそうかもしれないけど、この不景気でどこの会社も売り上げガタ落ちでさ。本当はそんなのダメなんだろうけど、産休とってた人たちって、うちみたいな中小企業じゃ戻ってくる場所なんて無いよ。働き盛りの男連中でさえリストラの嵐だよ?』

「そうなんだ……やっぱり専門学校で資格とか取った方がいいのかな」

『それもいいけど、最近は詐欺みたいな学校も多いし、仮に資格が取れたとしても実務経験が無いと就職の役には立たないね。採用してから育てるっていう余裕が無いから、どうしても即戦力を求めちゃうって感じかな』

 話を聞けば聞くほど、気持ちは沈んでいった。あれもこれも八方ふさがりで、余計にどうしていいのかわからなくなった。

「じゃあ……もう就職は無理、ってこと?」

『だから、これから就職考えるんだったら、興味のある分野にアルバイトで採用してもらってそこからの社員登用に賭けてみるか、条件をぐっと下げてブラック覚悟で入社してみるか、ってところね』

「うん……」

『ちょっと、元気出しなさいって。ああ、こっちも会社関係の繋がりで、良さそうなところないか聞いておいてあげるから。まあ、あんまり期待しないで待ってて』

 志保から聞かされた厳しい現状にうちのめされながら、なぎさはベッドに突っ伏して泣いた。


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