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Twin's Story 7 "Milk Chocolate Time"
【幼馴染 官能小説】

Twin's Story 7 Twin's Story 7 Twin's Story 7 Twin's Story 7

牧場と露天風呂-4

 「お風呂は入り放題なんだよ。真雪、汗かいてるでしょ?入ってくれば?」マユミが言った。
 「家族湯もあるらしいぞ、マユ、」健太郎が言った。そして小声で続けた。「龍を誘ったらどうだ?」
 「やだー、ケン兄のエッチ。」
 予約した部屋は3つ。そう、忘れてはいけない、今日8月3日はケンジとマユミのスイートデー。おまけに健太郎の初体験記念日、である。宿泊棟をつなぐ長く曲がりくねった廊下の一番奥の部屋『オーク』が子どもたち、その手前『メイプル』がケネス夫婦、そのまた手前『ポプラ』がケンジ夫婦の部屋ということになっていた。
 ケンジが『オーク』を訪ねた。部屋の中では健太郎が一人でテレビを見ていた。
 「あれ?真雪と龍は?」
 「風呂。」
 「な、なにっ?!ほんとに二人で行ったのか?」
 「行ったよ、家族湯に。手つないで。」
 「まったく、なりふり構わずというか、恥ずかしげもなくというか・・・・。」
 「いいじゃない、ケンジおじ、龍は特に今回は大目に見てやってよ。」
 「そうだな。」ケンジは一つため息をついた。「ところで、」
 「何?」
 「お前、どうする?」
 「どうするって?」
 「今夜だよ、今夜。」
 「そう、それ、それは俺も考えてた。」
 「だろ?」
 「この部屋にいたら、きっといたたまれなくなる。」
 「あの調子じゃ、龍と真雪はくっついて離れなくなるだろうからな。」
 「だよねー。」健太郎はあきれ顔で言った。「俺、鼻血の海に溺れちまう。でもケンジおじと母さんもくっつき合うんだろ?今夜。」
 「え?ま、まあな・・・。知ってたんだな、健太郎。」
 「へへ・・・。去年の今日、知った。」
 「ミカに訊いたのか?」
 「うん。本当の記念日のこと、教えてもらった。」
 「そういうお前はミカとくっつきたい、だろ?」
 「えっ?!」
 「今日はお前の記念日でもあるんだし。」
 「そ、そうだけど・・・・。」
 「ミカはもうすでにその気でいるぞ。」
 「ほ、ほんと?」健太郎はひどく嬉しそうに言った。
 その時、ドアを開けてケネスが顔をのぞかせた。
 「あ、父さん。」
 ケネスは部屋に入ってきた。「なんや、健太郎、置いてけぼりか?」
 「いや、龍たちといっしょに露天風呂なんかに行けるわけないから。」
 「それもそうやな。」ケネスは笑った。
 「父さん、」健太郎が少し神妙な顔で言った。
 「ん?どうした、健太郎。」
 「俺を息子として育ててくれて、感謝してる。」
 「いきなり何言い出すか思たら・・・・。」ケネスはケンジをちらりと見て、一つため息をついて続けた。「お前は息子やないか。わいとマーユの。」
 「でも、」
 「健太郎は真雪といっしょにマーユから生まれたんや。わいは彼女の夫や。正真正銘、お前らはわいたちの息子と娘やないか。」
 「父さん・・・。」
 「そやけどな、お前がこのケンジの子やなかったら、そうはいかんかったかも知れへん。」
 「え?」
 「ケンジとマーユ兄妹の間には誰にも断ち切ることができへん絆がある。それはお前にもわかるやろ?」
 「う、うん。」
 「そやけどな、わいは二人の恩人なんやで。」ケネスは笑った。「な、ケンジ。」
 「そうだぞ、健太郎。ケニーは俺たち二人の間に、いつもいてくれたんだ。」
 「そやからな、結婚できへん二人のために、わいはケンジからマーユをもらい受けたんや。お前もいっしょにな。」
 「父さん・・・。」
 「わいはな、マーユのことが大好きやったから、喜んでマーユをもろた。超ラッキーや、思たで。」
 「俺、二人が父親で、こんなに幸せなことはない。心からそう思うよ。」健太郎はケネスとケンジの顔を交互に見た。
 「これからもずっと、ケンジとわいはお前の父親や。忘れたらあかんで、健太郎。」
 「これからも、どうかよろしくお願いします。」健太郎は二人に向かって深々と頭を下げた。
 「なにかしこまってるんだ。健太郎、顔上げろよ。」ケンジが健太郎の肩に手を置いた。
 健太郎の肩は小さく震えていた。そして彼はいつまでも頭を上げることができないでいた。
 ケネスは健太郎の身体を抱きかかえるようにして、近くの椅子に座らせた。健太郎は右手で乱暴に涙を拭い、顔を上げて笑った。


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