狂宴-14
嫉妬と独占欲がぐるぐる渦巻く……俺、今最高に醜い顔してんだろうなあ。
気持ちを落ち着かせる為に露天風呂に入り、大きく息を吐いた。
「あ〜…何やってんだか……」
分かってたけどなあ……薫子が俺に抱かれるのは人間の体の仕組みを知りたいだけ……たまたま近くにいて都合が良かったからだってさ。
相手が俺じゃなくても別にいいって……分かってたから今村達を誘ったんだが……目の前でそれを見せつけられると流石にキツイなあ。
今村に抱かれて悦ぶ薫子……俺に抱かれてる時と何ら変わらず綺麗だった。
「くそっ」
俺は挿入こそしたがイッてねえし、何となく唇を合わす事が出来なかった……何か加藤にも悪い事したような気がするし……。
「不完全燃焼」
ボソッと呟いてぶくぶくお湯に沈む。
「まだ足りんのか。やはり猿だな」
「がばぼごっ?!げぼっがはっ」
いきなり薫子に話かけられた俺は大げさに驚き、激しく咳き込んだ。
「大丈夫か?」
俺の横に入ってきた薫子は背中を優しく擦ってくれる。
「ゲホッ……すんません、大丈夫っす」
うわっ、何か泣きそうっ!何か俺んとこに戻ってきてくれた的な感じで泣きそうっ!やばっカッコ悪っ。
俺は咳き込みながら溢れる涙を何とか誤魔化した。
「驚かすつもりは無かったのじゃが」
背中を擦る薫子は、申し訳ないと謝る。
「いや、ホント大丈夫……今村は?」
俺は薫子の方を見ずに話題を反らした。
「璃子ちゃんと寝てる」
「ははっ疲れたか」
せっかく避妊術かけたのに……まあ、まだ10時だし夜はまだまだあるからな。
「薫子は大丈夫ですか?」
「アツとヤる時程激しくないからな」
「……物足りないっすか?」
「ふむ、何かが足りない感じはする」
さっき俺に、まだ足りんのかって言ってたクセに……淫乱マゾ女にゃ今村は優しすぎたか……ったく、しょうがねえなあ。
俺は薫子の腰を掴んで俺と向かい合わせに座らせた。
「激しくして欲しいっすか?」
「んっ……頼む」
薫子は自分で腰の位置を調整して、肉棒を飲み込む準備をする。
俺はまず指を突っ込んで中に残っているだろう今村の精液を掻き出した。
だって何か嫌じゃん?他の男の精液まみれになるのってさ。