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犬猿の仲
【ファンタジー 官能小説】

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狂宴-13

「はっ…良いだろ?ここ、ポルチオってんだぜ?」

 Gスポットとは違うもうひとつのポイント、Pスポット。
 結構、奥にあるから当たりにくいが穏やかな刺激でも絶頂に導けるのだ。

 だって、狭いんだよ加藤の中。
 これで激しく動いたら傷つけそうで怖い。

 どっちかっつうと経験をつむほど開発されていく場所で、ヘタしたら痛みを感じるのだが……まあ、マゾだし痛かったとしても快感なんだろうな。

「はあぁっダメぇっイっクぅ……あっアアッ!!」

 突然、加藤がガクガクと震えて昇りつめた。
 俺は射精感を堪えてPスポットを抉り続ける。

「あうっいやっアアッやめっあっまたぁっ!」

 直ぐ様、2回目の絶頂。
 ポルチオはツボに入ると連続で何度もイク事が出来る。
 どうやら、ジャストポイントだったようだ。

「ん゛あぁっ高野っくんっダメっもぅっんあぁっ!」

 3回目……あんまりヤルと加藤が壊れるので、俺はズルリと肉棒を抜いた。

「はっ…はっ…頭……真っ白……」

 加藤はぐったりとして虚ろな目で天井を見つめる。

「大丈夫?」

「うん……大丈夫…ジェットコースターって感じ……」

 大きく息を吐いた加藤は俺に視線を移して、少し微笑んだ。
 俺はその額にキスを落として、加藤を抱き寄せ躰中を優しく撫でる。
 そうやって後戲をしながら、俺の視線は今村とそれに股がって腰を振っている薫子に注がれていた。

「ああっあっ……いいっイクッ」

「乾っ出るからっ」

 神様と子供を作るつもりは無い、と今村は必死になって薫子を引き剥がそうとしている。

「だ…いじょうぶ……あぁっ中にぃっ」

 うん、大丈夫……薫子にその気がなけりゃ子供出来ないから。

「はっぐぅ……ダメだ…イクっ!」

 今村が堪えきれずに腰をズンッと突き上げた。

「アアーーーッ!」

 今村の胸に手をついていた薫子は、その手をギュウッと握りしめてブルブルと震える。

「あ、はっ…あぁ……」

 波が治まると薫子は力を抜いて今村の胸に倒れ込んだ。

「はあ…はあ…強烈……」

「ふふ、気持ち……良かった……」

「そりゃ……どうも」

 背中を撫でる今村の手にうっとりしてる薫子。
 ふと見れば、加藤は俺の腕を枕にして寝息を立てていた。
 俺はその腕をそっと抜いて、2人に気づかれないように部屋を出る。


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